花屋への転職は難しい？転職するメリット・デメリットなどを徹底解説
花屋といえば、子どもの将来の夢ランキングに入るほど人気がある職業です。そのため、大人になっても花屋で働いてみたい……と転職を考える人は多いでしょう。今日は花屋への転職を考えている人へ、転職のメリットやデメリットなどを中心に紹介します。
花屋へ転職はできる？
花屋へ転職したいと思う理由は人それぞれですが、どんな人でも花屋への転職は可能なのか心配ですよね。
異業種からの転職はハードルが高いと思われがちで、行動に移すのを迷っている人が多いのが現状ですが、花屋への転職は非常に簡単です。ここでは、花屋に転職しやすい理由を解説します。
未経験でも応募しやすい
花屋の仕事内容は多岐にわたりますが、未経験でも応募可能なところが多いです。花屋で働くにあたって必須条件はありません。そのため、未経験でも応募しやすいとされています。
働きはじめはまっさらな状態でも、その後の自分の頑張りで知識も技術も自然と身についてきます。とは言いつつも、働いてからは仕事内容を覚えるのにそれなりの努力は必要です。
学歴が問われることは少ない
花屋の求人の多くは、学歴や資格よりも「やる気」を重視していることが多いです。そのため、学歴が問われることは少なく、誰でも応募しやすいとされています。
国内には、フラワーデザイナーコースやフラワーデザイン科など、お花について学べる専門学校がいくつかありますが、数は少ないのが現状です。そのため、通う人も少ないので必須にしていません。
学歴不問と明記されている求人は、最終出身校が中学でも大学でも給与に違いはありませんし、待遇も変わらないので、安心して応募できるでしょう。
年齢制限が設けられていないことが多い
花屋の求人を見ていると、特に年齢制限を設けていないところを多く見かけます。
年齢制限を示していない求人であれば、問題なく応募できるでしょう。
ただし、花屋に力仕事が多いのは事実です。重たいものを持ったり、細かい作業があったりするので、業務内容をしっかりと理解して応募することをおすすめします。
花屋へ転職する際に役立つ能力
次に、花屋へ転職する際に役立つ能力をいくつか紹介します。
能力は生まれながらに持っているものもあれば、自分の努力であとから兼ね備えることができるものもあります。
ここでは、花屋さんに転職するにあたって役立つ能力について解説をしていきます。
コミュニケーション能力
花屋で働く上で、お客さんや職場の同僚とのコミュニケーションは必要不可欠です。
コミュニケーション能力は何も花屋だけに求められるものではなく、どんな仕事でも求められます。
店舗に訪れるお客様から、「こんな感じで花束を作ってほしい」「こういう場面にこのお花を贈っても問題ないだろうか」「予算はこれくれいで、内容はお任せするので素敵なアレンジメントを作ってほしい」などといった注文を受けることがあります。
お客さんとのやり取りの中で会話は必ず発生しますし、一方通行の会話ではなく、会話のキャッチボールが必要です。
話しかけやすい、何でも相談に乗ってくれるといった店員がお店にいるだけで、リピーターが増えて店の収益につながることもあるでしょう。
デザインセンス
花屋で働くにあたり、デザインセンスはとても大切です。
花束やアレンジメントは、作る店員のちょっとしたデザインセンスで見映えが全く変わってきます。フラワーアレンジに正解はなく、店員さんのセンスで雰囲気がグッと変わります。
お花だけではなく、ラッピングにもデザインセンスが必要なので、さまざまなデザインに触れてセンスを磨いておきましょう。
普通自動車運転免許
花屋の仕事は、店先でお花を売っているだけではありません。
仕入れしたお花を店舗まで運ぶ、注文を受けたお花を相手先のお宅や会場などにお届けするといった仕事があります。
お届け先が店舗から徒歩圏内だったとしても、例えばスタンド花といった大きなお花を配達するには車での配達が必須です。
そのため、普通自動車運転免許を持っていると優遇されやすい傾向にあります。
花屋の職種内容によっては、普通自動車運転免許のありなしまで明記されてることもあるくらいです。
花屋の転職で多い雇用形態
次に、花屋への転職にあたって、働き方として多い雇用形態をご紹介します。
花屋の雇用形態は、一般的に「アルバイト・パート」「契約社員」「正社員」の3つに分かれています。
これら３つの雇用形態についての説明と、おおよその給与額をまとめました。
給与額は地域によって差がありますので、あくまでも目安として参考にしてください。
アルバイト・パート
アルバイトとパートは、事前に決められた曜日や時間に勤務する働き方です。
アルバイトとパートの違いを簡単に言うと、アルバイトはスポット的な働き方をする人、パートは正社員ほど長い時間の勤務を求められない働き方をする人となります。
花屋の求人情報を見ていると、アルバイトとパートは「週3〜5での勤務」が多く、結婚式場関係なら土日祝の出勤が多い傾向です。
時給は950円前後が平均で、やや低い賃金設定となっています。
契約社員
契約社員とは、一定の期間に限定した働き方をする人です。
契約内容やその人の働きぶりによっては、何度か契約更新をしながら働き続けている人もいます。
逆に、所定の契約期間を満了すれば退職が可能なので、長期間同じ職場に縛られることなく過ごせるのがメリットです。時給は1,200円前後のところが多く、パートやバイトより高い傾向にあります。
正社員
正社員とは、その会社でフルタイム勤務をする人のことです。
雇用保険などのサポートが充実していることが特徴で、勤務した日数に応じて有給休暇が与えられます。
職場によっては福利厚生も充実していて、給与は時給計算ではなく月給計算で支払われることも。
花屋の正社員の平均年収は323〜327万円、月給で約19.3〜20万円前後と言われています。
日本人の平均年収は約443万円（令和3年）でした。
このことから、花屋の正社員の給与は、一般的なサラリーマンの給与より少し低めであることがわかりました。
花屋へ転職するメリット
次に、数多くある職業の中から、あえて花屋へ転職するメリットにはどのようなものがあるかをまとめました。
ほかの職種では得られない、花屋へ転職しなくては経験できないメリットはたくさんあるのですが、今回はその中でも主要なものを4つご紹介します。
花や植物に詳しくなる
職業柄さまざまなお花を取り扱うことになるので、花屋で働くと花に詳しくなります。
季節のお花がどんなものなのか、お花の品種はもちろんですが、開花時期や花色などにも詳しくなるので、一般的な知識以上に花について知ることができるでしょう。
また、花屋では観葉植物を取り扱うことも多いので、同時に観葉植物についても詳しくなります。アレンジメントにも使用するので、沢山の知識を得ることができるでしょう。
仕事を通じて花の知識が身につき、資格取得も目指せる
仕事を通じて花や植物の知識が身につくことで、知識や経験を生かしてさらなるキャリアアップが可能です。
例えば、所定の実務経験年数を重ねることで受験資格を得られる、国家資格の「フラワー装飾技能検定」があります。
ほかにも、フラワーデザイナー資格検定試験、文部科学省後援の公的資格である色彩検定などがあり、花屋の仕事をすることで知識や世界が広がります。
資格が増えることで職業選択の幅も広がるので、将来の道もグッと増やすことができるでしょう。
直接感謝の言葉を受け取る機会が多い
注文を受けて花束やアレンジメントを作ったとき、お客さんから「ありがとう」の言葉を直接聞くことができるのも、花屋の店員だから実感できる魅力のひとつです。
お客さんからだいたいのできあがりのイメージを聞いて、自分の持っているセンスを最大限に生かして花束やアレンジメントを作り、出来上がりを見たお客さんが笑顔になる瞬間にやりがいを感じます。
お客さんとのやり取りの中でモチベーションが上がり、明日も頑張ろうという思いにつながるでしょう。
大切なイベントに関われる
冠婚葬祭は人生において大きな意味をもち、人生の中でそう何回も行われることではありません。お客さんの人生の大切な場面で、お花が用いられることは多いです。
花屋で働くと、お客さんそれぞれの事情や意向に添った花束やアレンジメントを作ることとなります。
冠婚葬祭以外でも、コンサートや開店祝い、記念日のお祝い、プロポーズの場面など、お客さんにとって大切なイベントに関わることができることも。
お客さんの記憶に、きれいなお花はいつまでも残ることでしょう。
花屋へ転職するデメリット
花屋へ転職することで得られるメリットはありますが、逆に花屋に転職することで得るデメリットもあります。
花屋で働くと、きれいなお花に囲まれて仕事も楽しそうと思われがちですが、見えないだけで実際は大変なことも多いです。
ここでは、花屋へ転職するデメリットについてご紹介します。
肉体労働が多い
一見、身体には優しい仕事だと思われがちの花屋ですが、意外にも肉体労働の多い仕事です。
店舗できれいに花束やアレンジメントを作るためには、商品であるお花を大切に扱わなくてはいけません。
仕入れの段階では、何十本ものお花が束にまとめられ、大きな段ボールで運ばれてきます。
お客さんの手元に届くまでに長さや葉の手入れがされますが、仕入れの段階では花の茎は長いまま、葉もたくさんついた状態が多いです。
店舗内でお花が入れられている容器には、大きなバケツに相当するお水が入っているため、お花の位置を移動するだけでも、容器ごと持ち上げなくてはならないので足腰に相当な負担がかかります。
スタンド花を配達するときは、自分の体よりも大きなお花を大事に丁寧に運ばなくてはいけません。
お花のお世話に水を使うので季節を問わず手荒れがひどく、ハンドクリームや絆創膏が欠かせない仕事です。
植物の管理が大変
花屋の仕事は、お花だけではなく葉物などの植物も管理しなくてはいけません。
花屋に来るお客さんは、花束やアレンジメントといったお花だけではなく、観葉植物を買いに来る人もいます。仕入れの段階では問題なかった葉物でも、見えないところに虫や虫の卵がついていることがあります。
そのため、虫の発生率も花よりも高く管理が難しいと言われているようです。
平均年収が下がる可能性がある
花屋の正社員の平均年収は、後半の内容でお伝えしますが予想以上に低めです。
人によっては、花屋へ転職すると今より平均年収が下がる可能性があります。
一般的なサラリーマンの年収と比較しても、100万円以上の減収になることもあるので、金額面で厳しいと感じる人も多いです。特に、家族がいる人、家のローンが残っているなど、何かしらの理由がある人ならばメリットよりはデメリットのほうが大きいかも知れません。
その場合は、なるべく給料の高い求人を見つける必要があるでしょう。
花屋へ転職する際におすすめの求人・転職サイト
次に、花屋へ転職する際におすすめの求人・転職サイトを3つ紹介します。
現在、実に多くの求人サイトがありますが、花屋だけではなく建設業や飲食業など様々な職種の求人をひとつにまとめたサイトが多い印象です。
ここでご紹介する求人・転職サイトは花屋に注目したサイトなので、的を絞って求人を探すことができます。
フラワージョブ
フラワージョブは、花屋の求人情報はもちろんのこと、求人情報以外にもお花に関するためになる情報が満載です。
例えば、各地で開催予定のフラワースクール講座のご案内や、花業界に携わる企業のインタビューなどが掲載されています。
フラワージョブのおすすめポイントは、花屋で働きたい人から寄せられる質問に対して、花業界に詳しい人からの回答が記載されていることです。
花屋への転職を考えている人に参考になる質問と、その回答が多く掲載されているので、非常に参考になります
花Job
北海道から沖縄までの全エリア別に、求人情報が出ている花屋を検索できます。
その中でも、東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府の求人掲載が多いのが特徴です。
花屋というおおまかな区分ではなく、店舗スタッフや配達、営業、事務担当、管理仕入れなどといった細かな仕事内容での検索が可能です。
また、花屋の仕事の中でも、正社員や派遣社員、アルバイト、業務委託などの勤務形態からも検索可能です。
フラワーク
求人情報はもちろんのこと、お花に関するためになる読み物が充実しています。
花業界では大手の日比谷花壇グループは、派遣事業を始めたそうです。
フラワークのホームページからアクセス可能です。
最終的には正社員を目指したいけれど、まずは派遣社員から始めてみたいという人には参考になる情報が多数掲載されています。
子育てが一段落するまでは派遣社員でいたいなど、様々な事情に対応可能な求人を探すことができます。
プレミアガーデンでは花屋の求人を募集中
お花を取り扱う企業や店舗は全国に数多くあり、それぞれの企業や店舗ならではの魅力や特徴があります。
その中でも、プレミアガーデンは、高級胡蝶蘭や高級花を用いた最上級のお花を取り扱っているのが特徴です。
プレミアガーデンでは、現在いくつかの職種で一緒に働く仲間を募集しています。
お客さんと対面で接触しない職種もありますし、プレミアガーデンならではの募集職種もあるので、早速見ていきましょう。
プレミアガーデンの求人情報
現在プレミアガーデンで募集している職種は、電話受付、フラワーデザイナー、配達ドライバー、Webマーケティングの合計4つの職種です。
4つの職種いずれにも共通していることは、前職での経験を参考にした給与設定になっていることです。
電話受付
プレミアガーデンの電話受付業務は、電話やFAXでの注文受付や自社専用システムへの入力作業を担当します。
業績向上に伴い受付業務の受電件数が増えてきていますが、現メンバーでは育児と仕事の両立を図っている人もいて、社員の家庭事情に配慮をしてもらえる環境です。
実際、産休や育児休暇制度があり、有給休暇は全社員100%の消化率となっています。
年齢制限や学歴は問いません。お客様と電話越しではありますが接することができるので、接客の経験を活かすこともできるでしょう。
電話受付お客様対応 | 株式会社プレミアガーデン 採用サイト
フラワーデザイナー
プレミアガーデンのフラワーデザイナー業務は、ブーケやアレンジメントの制作作業のほかに、花に関する一通りの業務を担当します。
応募には23〜45歳までと年齢制限はありますが、未経験者も応募可能です。
自社プログラムに基づき、3年かけて一人前のフラワーデザイナーに成長できるよう指導するとのことです。正社員とアルバイトを募集しています。
フラワーデザイナー | 株式会社プレミアガーデン 採用サイト
配達ドライバー
プレミアガーデンの配達ドライバー業務は、都内23区と都内近県への配達を担当します。
応募にあたり、23〜45歳までと年齢制限があります。正社員、契約社員もしくはアルバイトでの求人です。
その日の状況により終業時間は異なりますが、時間外の残業は規定に基づいた割増金額の賃金が支払われます。
Webマーケティング
プレミアガーデンのWebマーケティング業務は、自社の認知度の向上と集客売り上げアップを図る戦略的な仕事内容を担当しています。
実績によっては大幅な昇給が保証されていることや、活躍の場が多岐にわたっているのも特徴です。
正社員の募集で、インターネット広告の運用経験を持っている人であれば業界内容も経験年数も一切不問です。
SEO経験者、コンテンツマーケティング経験者、Web戦略を提案できる人を希望しています。
WEBマーケティング | 株式会社プレミアガーデン 採用サイト
まとめ
花屋への転職を考えている人向けに、転職するメリットやデメリットを中心にまとめました。
一般的に、花屋への転職は想像よりもハードルは低めで、挑戦してみる価値はあります。
一方で、体力重視の職種で、人によっては年収ダウンなどのマイナス要素があることは否定できません。
プレミアガーデンでは、フラワーデザイナーに加えさまざまな業種で求人を募集しています。前職は全く別の業種でも、一から教えるプログラムを組んでいるので、安心してご応募ください。
