【花屋の仕事】働くうえでの工夫とは?

花屋の仕事というと、花束作りや接客などが思い浮かびますが、実際にはどんな仕事をしているのでしょうか。

この記事では、花屋の仕事内容や仕事をするうえでの工夫点などを具体的にご紹介します。

「花が好きで花に関わる仕事がしたい」「花屋の求人に応募しようか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

花屋の仕事内容とは

まず始めに、花屋の仕事内容について簡単にご紹介します。

花屋の仕事内容は、

お客さまに対応する接客

  • 仕入れ
  • 仕入れた花の手入れ
  • お客さまのニーズに応じて花束やアレンジメントの作成
  • 商品の配達

その他にも、会計の仕事や通販ショップやSNSサイトの対応、運営などがあります。

仕事内容について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

【花屋の仕事】働くうえでの工夫

上記で紹介したように、花屋の仕事にはさまざまな内容があることが分かりました。実際に花屋に行ってみると、店員さんは多くても5人ほどのスタッフしか見掛けないお店もあります。お店によっては夫婦2人で営業していたり、アルバイトの方を雇っていたりするお店もあるでしょう。どんなに人数の少ないお店でも、花屋の仕事をするうえで工夫していることはそう変わりません。

では、どのような工夫をしながら花屋の仕事をしているのでしょうか。ここからは、花屋の仕事の工夫についてご紹介します。

花を長持ちさせる工夫

まず1つめの工夫は、花を長持ちさせることです。せっかく仕入れたお花がすぐに元気がなくなってしまうようでは、商売になりません。したがって、どの花屋でも花を長持ちさせるために花の手入れを丁寧に行っています。

花を長持ちさせるには「水換え」と「切り戻し」が大切です。仕入れた花を無駄にすることなく、寒い時期も暑い夏の時期も1年間を通してお客さまに喜んでもらうお花を販売するためには、この2つが非常に重要になります。

水換えの仕事は季節によって多少変化はありますが、少なくとも1日に1回〜2回行います。花がたくさん入った花瓶は大きい物が多いので、重労働となるでしょう。その際に、花瓶の滑りや汚れを洗い流して清潔を保つことや、花の茎もよく洗ってぬめりや病気を予防することも欠かせない仕事の1つです。

次に、切り戻しの仕事についてです。切り戻しとは、茎の一番下の方を1〜2cm切り、茎の断面の鮮度を良くして、お花が水をよく吸えるようにするもの。こまめに切り戻しを行うことで花瓶内のバクテリアの発生を予防し、花を長持ちさせることができるのです。

フラワーロス率を下げるための工夫

2つめの工夫は、フラワーロス率を下げることです。水換え、切り戻しなどもフラワーロス率を下げるために有効な工夫ではありますが、他にも方法があります。それは、切り戻しを数回行って短くなった花や、満開に咲いてしまった花を使用してミニブーケを作り、お客さまが購入しやすい値段で販売するという方法。

また、フラワーロスを減らすためにドライフラワーにして再利用する方法もあります。

コロナ禍によりフラワーロス率が非常に高くなったことを危惧し、解決方法を模索する企業も増えてきました。そういった企業と提携して、フラワーロス率を下げているお店もあるようです。

店頭ディスプレイの工夫

3つめの工夫は、店頭ディスプレイの工夫です。集客を考えるなら、売りたい商品や母の日、バレンタインデーなどのイベントごとの商品をお客さまの目に止まるようにアピールする工夫が大切です。

お店の入り口付近にイベントをしていることがわかるポップや看板を置いたり、季節を感じられるような飾りを飾ったりすることで、お客さまの目を引くようにしているお店もあります。

事前に予約をしていなくてもすぐに購入できるように、季節のイベントの時期にはアレンジメントした花をレジ脇やお客さまの目に付く場所に並べているお店もあるでしょう。店頭ディスプレイを工夫することで、たくさんのお客さまに利用してもらえるお店にすることができます。

接客の工夫

4つめの工夫は接客についてです。花屋での接客の仕事には、店頭でのお客さまへの対応と同時に、電話で商品の予約を行うお客さまへの対応があります。

特に、電話で予約されるお客さまへの対応はいくつかの工夫が必要になります。それは、オーダーを受ける際に、イメージの違いにならないよう、しっかりと聞き取りをすることや、最後まで丁寧に対応をするという点です。お客さまが希望する花、イメージする花がどのようなものなのか、希望する色合いはあるか、ギフトタイプは花束かアレンジメントか、贈る用途は何か、贈る相手の年齢や性別など、事前に聞かなければならないことはたくさんあります。聞き逃しがないように、質問事項が記載されたメモを用意しておき、それに基づいてオーダーを受けるといいでしょう。

また、お客さまの中には花をプレゼントしたいけど、具体的にどんな花がいいかイメージがついていない方もいます。イメージはあっても、上手く言葉にできない方もいるかもしれません。そのようなお客さまに対しても、困った雰囲気を出さず、親身になって話を聞きながらオーダーを受けることが大切です。

商品制作の工夫

5つめの工夫は、商品制作の工夫です。

フラワーギフトにはアレンジメントや花束、スタンド花など、さまざまな種類がありますが、時代や流行りによって好まれるアレンジは変わっていきます。マンネリ化したデザインや流行遅れのアレンジでは、お客さまから利用してもらう回数が減ってしまうでしょう。

どのようなアレンジ方法があるのか、世代や性別ごとのニーズや流行りなどの情報を敏感に入手することが大切です。

色味のバランス、取り入れる植物、花や枝物、葉物の多様な組み合わせ方、そして、ラッピングに使用する包装紙やリボンに及ぶところまで、気を遣うことが大切です。

配達の工夫

6つめの工夫は、配達の工夫です。お店からある一定の距離内であれば、配達業務を請け負うことで、お客さまの需要が増えます。しかし、自社便で配達を行う場合、時間通りに届けるための工夫や店頭スタッフとの兼ね合いが重要になるでしょう。

配達を行うスタッフは配達地域の道路状況をある程度把握しており、運転能力的にも問題がない方であること、配達と同時に接客のスキルもあることなどが必要条件となります。また、時間通りに届けるための配達ルートを事前に覚えておき、先を見越して渋滞情報や工事の情報などを取り入れながら行動することも必要です。

配達スタッフもお店の顔となります。この花屋をまた利用したいと思ってもらえるような対応が大切です。

ECサイト・SNSの工夫

7つめの工夫は、ECサイトやSNSの工夫です。

忙しい現代やコロナ禍で思うように外出できなくなった今、お店に行かなくても購入できることから、通販需要は高まっています。

ウェブサイトを誰もが見やすく、扱いやすくすること、商品の写真とともにサイズやデザイン、値段を分かりやすく掲載すること、用途に応じたカテゴリー分けなど商品検索がしやすいこと、SNSを利用してお店の最新情報(入荷した花の写真、おすすめの花の紹介や花言葉、キャンペーンなど)を更新するなど、さまざまな工夫をすることで、お客さまの利用が増えていきます。

花束の制作や接客以外にも、このようなことが現代の花屋が工夫している業務のひとつです。

花屋での働き方とは

ここまでは、花屋で働くための仕事の工夫についてご紹介してきました。

個人店では、これらの工夫をお店のスタッフで行っていきます。大手の花屋では、仕事内容ごとの担当者がおり、それぞれの分野担当の方が自分のスキルを活かしながら仕事をしていることもあるでしょう。

花屋には店売り、通販のみ、ホテルなどでのフラワーコーディネーターなど、さまざまな働き方や業務があります。ここからは、各形態の花屋の業務や働き方についてご紹介します。

店売りの花屋

店売りの花屋は、市場から花を仕入れ、お客さまに花を売ることが仕事です。個人店から大手の花屋まで、多くのお店が店売りをしています。

はじめにご紹介したように、店売りの花屋では仕入れ、仕入れた花の手入れ、お客さまのニーズに応じて花束やアレンジメントの作成、商品の配達などが主な業務内容です。

いずれフラワーデザイナーになりたいと考えている方は、店売りのアルバイトをしながら経験を積んでいくことが多いようです。

店売りの花屋での仕事は、花に関する業務を一通り覚えることができるのがメリットでしょう。

通販のみの花屋

花屋には、通販のみを取り扱っているネットの花屋もあります。ネットの花屋の中には、店売りの花屋と提携していたり、届け先の近くの花屋から新鮮な花を届けられるようにしていたりするお店もあります。また、贈り物用として、お花とお菓子や雑貨をセットにしたギフトやラッピング方法に力を入れているお店もあるでしょう。

通販のみの花屋では、ウェブマーケティング担当、フラワーギフトの制作担当、電話受付担当など、業務ごとに担当者が分かれていることがほとんど。

花屋で働きたいけど接客は苦手、ウェブマーケティングの知識をいかしたいという方は、通販のみの花屋で働くのがおすすめです。

ホテルや結婚式場のフラワーコーディネーター

花に携わる仕事として、ホテルや結婚式場などのフラワーコーディネーターとして働く仕事もあります。このような仕事の場合は、花屋ではなくホテル、結婚式場、葬儀場の社員として働くことになります。

利用者に満足してもらえるよう、花の管理、豊富な知識や経験を生かして、シーンにあった花々を選ぶことなどが主な仕事内容となるでしょう。

フラワーコーディネーターには必須の資格はなく、豊富な経験を積んだのちに名乗るのが一般的なようです。経験と実績を積み、信頼を得ていけば、フリーランスで活動することもできるでしょう。

その他の業種

以上でご紹介した仕事以外にも、花に関わる仕事はいくつかあります。

例えば、フラワーアレンジメントの講師や華道家、庭師など。フラワーアレンジメントの講師は、国家資格である「フラワー装飾技能士」を取得しておくことで、生徒を募集する際に有利になります。

華道家になるには、流派に所属して、修行を重ねることが必要となります。流派によって異なる点はありますが、修行を重ねることで「師範免許」や「免状」が取得でき、華道家として名乗れるようになるようです。

庭師には特別必要な資格などはありませんが、能力を証明する手立てとして、「造園技能士」、「造園施工管理技士」、「樹木医」などの資格を取得していると就職をする際に有利になる場合もあるでしょう。

花屋で働くには?

花屋で働くには特別な資格は必要としませんが、経験や知識があったり、いくつかの資格を取得したりしていると就職をする際に有利になるようです。

もちろん、お店によっては未経験の方や学生さんのアルバイトを募集していることもあります。花屋の仕事は水の冷たさや寒さなどできつい部分もありますが、いずれ花に携わる仕事をしたいと考えている方は、一度バイトなどで経験すると良いかもしれませんね。

ここからは、花屋で働くための方法についてご紹介します。

資格を取る

花屋で働きたいと考えている方は、事前に資格を取得するか、バイトで働きながら取得するのもおすすめの方法です。

花屋になるためのおすすめの資格は前述でもあげましたが、詳しくご紹介していきたいと思います。

1つめは、国家資格である「フラワー装飾技能士」。この資格があることで、花屋でのアレンジメントの仕事をする際に大変有利です。この資格を取得しておくと、花屋以外にもデパート、ホームセンター、ワークショップでの指導など、さまざまな場所で活躍することができます。

2つめは、「フラワーデザイナー資格検定」。この資格は、3級、2級、1級と分かれているので、それぞれの階級に応じてフラワーデザインのレベルを証明してくれるでしょう。

また、植物の育て方への正しい知識があるということを証明できる「グリーンアドバイザー」や、色彩検定の「カラーコーディネーター」の資格を取得するのもおすすめです。

学校で学ぶ

現在、花屋になることを目指している方向けに、たくさんの専門学校が設立されています。そこでは花や植物に関する知識から、実際にアレンジメントに関することまで学べるようになっており、座学から実技、現場実習までさまざまな授業があるようです。

また、専門学校では最短2年でこれらのことを学び、現場に出ることができます。お金と時間にゆとりのある方には、専門学校に通いながら学ぶということもおすすめの方法です。

他には、園芸学部のある国立の大学に通うことも選択肢の1つ。園芸学に関する教育を受けたり、研究を行うことができたりします。

未経験でも大丈夫!バイトから始める

ここまでは花屋で働くための方法をいくつかご紹介してきましたが、資格を取ったり、学校に行ったりと時間やお金をかけることが難しい方は、バイトから始める方法もありますよ。

花屋の求人では、経験者募集となっている店もありますが、もちろん未経験者でも募集をしている店もあります。そのような店のバイトから始めて、実施経験を積みながら、花に関するさまざまな知識を学んでいくのもおすすめですよ。

花屋になるためには、専門学校で知識をつける、資格を取るなどの方法も良いですが、まずはアルバイトを始めて実際に手を動かすのが近道になるはずです。学校では学び得られないことを学べる可能性もあるでしょう。

どんな仕事でも、やってみたからこそ学べることは多いですよね。未経験の方でも、興味がある方はバイトから始めてみてはいかがでしょうか。

プレミアガーデンで一緒に働きませんか?

求人情報はこちら

花屋で働きたい方におすすめしたいのが、「プレミアガーデン」です。

プレミアガーデンではネットにおけるフラワーサービス事業、法人におけるフラワーギフト・フラワーデザインの企画販売、店舗経営、生花・鉢物販売などの事業を行っている会社。

ネットでの販売を主に、実店舗での販売、配達も行っています。

そんなプレミアガーデンでは、現在いくつかの業種の求人を募集しています。最後に、プレミアガーデンで募集されている業種と仕事内容についてご紹介します。

フラワーデザイナー

募集している1つめの業種は、フラワーデザイナー。

勤務地は東京本店、大阪支店、名古屋支店、福岡支店。正社員とアルバイトの両方を募集しております。

仕事内容は、フラワーアレンジ・スタンド花・花束の製作、胡蝶蘭の植え込みやラッピング、生花の水揚げ、生花配達、フラワーギフトの梱包作業など。花に関わる全てのお仕事を一通り経験することができます。

長期勤続によるキャリア形成を図るため、対象となる方は18歳〜45歳までの男女となりますが、興味のある方はぜひ一度問い合わせしてみてください。

社会人としての常識的マナーのある方、向上心がある方、敬語を話せる方でしたら、未経験者でも大歓迎です。未経験者には一通りの仕事ができるようになるためのプログラムが完備されていますのでご安心ください。

配達ドライバー

プレミアガーデンでは、フラワーギフトの配達ドライバーさんも募集しています。

配達ドライバーも、花屋の大切な仕事のひとつです。お客さまにフラワーギフトをお届けする配達ドライバーの仕事では、お客さまの喜ぶ姿、笑顔を見ることができ、大きなやりがいにつながるのではないでしょうか。

社会保険完備、交通費全額支給、残業手当、有給休暇有など、各種制度も充実しております。東京本店、大阪支店、名古屋支店、福岡支店での募集となっているので、東京以外にお住まいの方もぜひご応募ください。

電話受付

プレミアガーデンでは電話受付の担当者も募集しています。電話受付は、個人及び、法人のお客様からきた、注文の電話への対応と花の注文に関する問い合わせ対応が中心となっています。

勤務は東京都品川区の「戸越銀座駅」から徒歩7分のプレミアガーデン本社です。

こちらも未経験者でも歓迎しておりますが、事務作業としてパソコンを使用した入力作業もあるので、パソコンを使用できるとよりスムーズに働けるでしょう。

まとめ

今回は、「花屋で働くうえでの工夫」についてを中心に、花に関する仕事の種類や仕事内容についてご紹介しました。

時代と共に花屋の在り方も店売りからネット販売など多様に変化し、花屋に携わる方々の働き方も日々変化してきています。これからの時代のニーズを見据えた中で、花がある生活が今後も大切にされていくように工夫していけたら良いですね。

この記事が、花屋でどんな仕事をしたいのか、選択肢の幅を広げるきっかけになれば幸いです。

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