フラワーデザイナーに関わる国家資格とは?その他の資格なども紹介

華やかなイメージのあるフラワーデザイナー。花を愛して創造性を発揮し美しい作品を作り上げる仕事は、多くの人にとって憧れの職業の1つです。しかし、フラワーデザイナーになるための道は1つではありません。国家資格は存在しませんが、民間団体が発行するさまざまな資格が存在します。今回はフラワーデザイナーに関わる国家資格・入試方式や受験資格・入試難度をまとめました。他にもフラワーデザイナーに関わる民間資格も解説しています。

フラワーデザイナーに関連する国家資格はある?

花に関する資格はさまざまな種類がありますが、民間資格と国家資格に分けることができます。法によって定められている信頼性の高い国家資格には「フラワー装飾技能士」があります。フラワー装飾技能士は、花に関する資格の中で唯一の国家資格です。フラワー装飾技能士検定は生花をメインにブーケの製作・パーティや葬儀場等における飾り・フラワーアレンジメントでのパーティ会場の飾りつけ等フラワー装飾技能を証明します。等級には、1〜3級まであり等級により、実務経験等要求される要項が変わってきます。

資格試験内容は、学科試験と実技試験の2つの試験から構成され、それぞれの試験で合否判定が出ます。片方だけ落ちてしまった場合は、合格した試験のみ免除されて受験可能です。学科試験では、どの級も共通して〇×式・多肢選択式の出題形式をとっており、実技試験は、それぞれの級によって内容は異なります。等級により認定者が異なり、2級及び3級の認定者は都道府県知事等、1級検定の認定者は厚生労働大臣となります。試験は1年に1度開催され、各都道府県に会場があります。以下では、それぞれの等級に必要な情報を調べてみました。

3級2級1級
受験資格不問実務経験時間 2年以上(直接受検する場合)あるいは制限なし(3級合格後)7年以上(直接受検する場合)あるいは4年以上(3級合格後)あるいは2年以上(2級合格後)
受験料金20,000円強20,000円強20,000円強
合格率8割程度7割前後5割前後
受験資格不問実務経験時間 2年以上(直接受検する場合)あるいは制限なし(3級合格後)実務経験時間 7年以上(直接受検する場合)あるいは4年以上(3級合格後)あるいは2年以上(2級合格後)
受験料金検定職種ごとに各都道府県において定められています。(令和元年度より、実技試験18,200円、学科試験3,100円)検定職種ごとに各都道府県において定められています。(令和元年度より、実技試験18,200円、学科試験3,100円)検定職種ごとに各都道府県において定められています。(令和元年度より、実技試験18,200円、学科試験3,100円)
合格基準原則として実技試験は60点以上、学科試験は65点以上。原則として実技試験は60点以上、学科試験は65点以上。原則として実技試験は60点以上、学科試験は65点以上。
実技試験内容課題1:立食用卓上装飾花の製作作業を行う。試験時間=40分課題2:卓上装飾花の製作作業を行う。試験時間=35分課題3:ブーケの製作作業を行う。試験時間=60分課題1:花束の制作作業を行う。試験時間=45分課題2:アレンジメントの製作作業を行う。試験時間=30分課題3:ブーケの製作作業を行う。試験時間=45分課題1:立食用卓上装飾花の製作作業を行う。試験時間=40分課題2:卓上装飾花の製作作業を行う。試験時間=35分課題3:ブーケの製作作業を行う。試験時間=60分

フラワー装飾技能士検定を取得するメリット

法によって定められている国家資格であるフラワー装飾技能士検定を取得することで多くのメリットを受けることができます。以下にメリットを挙げます。

  • より専門的な知識や技術が身につく
  • アドバイスや指導ができる立場になる
  • 仕事の幅が広がる
  • 実力の証明となる
  • 収入アップにつながる

それぞれ詳しく解説します。

より専門的な知識や技術が身につく

フラワー装飾技能士の資格を取得できる程度の知識量を持てば、花の取扱いの基礎や生花を用いたアレンジメント・装飾における専門的な技術は身につくでしょう。資格習得で得た経験値が実務を行う際に好影響を及ぼしてくれます。

アドバイスや指導ができる立場になる

国によって保証された花への知識や技術は、他の人達から見ても信用する材料となります。お花の先生等になる際に、プロフェッショナルとして指導する能力があるとみなされるでしょう。

仕事の幅が広がる

フラワー装飾技能士の資格を活かせる会社に就職して経験を積むことで、社内でキャリアアップを望むことができます。すると受けることのできる仕事も勿論増えていきますし、将来的にはフリーランスで活動したり、自分の店やフラワースクールの講師等、選ぶことのできる職業も増えていくことでしょう。

実力の証明となる

フラワー装飾技能士の試験は学科試験よりも実技試験の難易度が高く、まとまった練習時間が求められます。特にフラワー装飾技能士1級は受験料を20,000円以上払っても受ける約半分は落ちてしまう狭き門です。逆に言ってしまえば、この資格を取得するだけであなたの実力を証明する揺るがぬ根拠となるでしょう。

収入アップにつながる

国家資格であるフラワー装飾技能士の資格を保有する人材は、企業から求められるでしょう。フラワー装飾技能士資格を持ち、実力の証明ができている人材は企業のニーズに合うことも多くなり、雇用条件も良くなります。つまり、フラワー装飾技能士資格の習得は、収入アップにつながる要因となるでしょう。

フラワー装飾技能士になるために押さえておくべきポイント

フラワー装飾技能士の資格取得で難点になるのが実技試験です。フラワー装飾技能士になるために何をすればいいのか以下で紹介していきます。

実務を通して経験を積む

実際の業務経験を生かして学ぶのも1つの選択肢です。学んで得た知識だけでは限界があるので、実務で経験して学んでいくのが最良の選択肢になるかもしれません。

花に関する豊富な知識を蓄える

本で学んだり動画で学んだり、教材は探せば沢山あります。さまざまな教材を用いて知識を蓄えるのも1つの選択肢です。

スクールや教室に通いながら学習する

基礎から実務経験のある講師陣に教えてもらえるのは魅力的です。スクールや教室に通い、きちんと学習している間は集中できるのもメリットです。

花屋を開店したい場合は必要になる可能性がある

花を販売する上であってはならないことは知識不足です。フラワー装飾技能士の資格等の取得過程で知識は勿論身につくため、他の人にも自身の実力を示す資格としてフラワー装飾技能士の資格はとても役に立つでしょう。

その他のフラワーデザイナーに関わる資格

ここまではフラワー装飾技能士に関する情報を記述してきましたが、他にも花に関する資格は勿論あるため以下で紹介していきます。資格は複数持つとさまざまな視点から実力を証明してくれるので複数の資格を取得していても損はありません。またどのような職種が自分の求めている職種かにより取得すべき資格も変わってくるでしょう。花に関する民間資格は以下のようなものがあります。

  • フラワーデザイナー資格(NFD)
  • フラワーアレンジメントデザイナー資格
  • プリザーブドフラワーデザイナー資格
  • カラーコーディネーター資格
  • ガーデニングアドバイザー資格

フラワーデザイナー資格(NFD)

民間資格では珍しく、NFDのフラワーデザイナー資格検定試験は昭和42年に始まり、50年以上の歴史があります。受験方式は実技と筆記で構成されます。フラワーデザイナーは以下のようなスキルツリーで構成されています。

  • 3級フラワーデザイナーは、技術と知識の基礎を学ぶことができます。
  • 2級フラワーデザイナーは、基礎の上に充分な技術と知識を身につけることができます。
  • 1級フラワーデザイナーは、3級・2級で身につけた基礎から、自分で考えて創り出す力を養うレッスンを受け、受験にチャレンジします。

なお、フラワーデザイナー資格は会員資格であるため、年会費がかかります。

3級フラワーデザイナー2級フラワーデザイナー1級フラワーデザイナー
受験資格・資格認定委員会から受験資格を受けた者・3級フラワー装飾技能士の資格を有する者・日本フラワーデザイナー協会3級正会員として在籍し、同協会の認定講師及び認定校にて受験日の60日前までに20単位以上を取得している者・資格認定委員会から受験資格を受けた者・2級フラワー装飾技能士の資格を有する者・日本フラワーデザイナー協会2級正会員として在籍し、同協会の認定講師及び認定校にて受験日の60日前までに30単位以上を取得している者・資格認定委員会から受験資格を受けた者・1級フラワー装飾技能士の資格を有する者
受験料金学科試験:2200円実技試験:16500円学科試験:2200円実技試験:22000円学科試験:2200円実技試験:27500円
合格率9割前後9割前後9割前後
入会金(税込)11,000円
昇給料(税込)11,000円16,500円
年会費(不課税)15,000円15,000円15,000円

フラワーデザイナー資格は、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)に公認登録されているスクールに通いながら取得することを一般的に想定されているため、合格率も高くなっています。お金をかけてスクールで花のことを学びたい方に特におすすめの資格です。

フラワーアレンジメントデザイナー資格

フラワーアレンジメントデザイナー資格は、フラワーアレンジメントに対する充分な知識を持ち、イベントや式典・日常のインテリア・服飾等、多様なシーンに応用したアレンジができる資格です。 各種飾花業界やインテリア業界等を目指す方に人気です。

受験資格受験料受験方法
特になし10,000円(消費税込み)在宅受験

フラワーアレンジメントデザイナー資格は、筆記で70%以上の正答率で合格です。フラワーアレンジメントに初めて挑戦する方にもおすすめです。全てオンラインで完結する比較的難度の低い試験なので、こういった資格を取得するのも良いでしょう。

プリザーブドフラワーデザイナー資格

プリザーブドフラワーは枯れない花として人気を集めています。プリザーブドフラワーは、花が一番美しい状態の時に色素を抜き取り特殊な加工を施したもので、枯れることなく長期に渡り美しい状態を保てる点が大きな特徴です。

受験資格受験料受験方法
特になし10,000円(消費税込み)在宅受験

プリザーブドフラワーデザイナー資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定している資格でフラワーアレンジメントデザイナー資格と受験方式や受験料は同じです。花屋コーディネーター資格とも呼ばれています。

カラーコーディネーター資格

カラーコーディネーター資格は、色彩の知識を仕事や人材育成に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる検定試験です。

受験資格受験料受験方法
特になし7,700円(税込)または5,500円(税込)在宅受験

資格はスタンダードクラス(受験料5,500円)とアドバンスクラス(受験料7,700円)に分かれており、日常から見た色彩に関する基礎的な知識やビジネスにおける色彩の活用事例等、幅広い知識を有しているものがアドバンスクラスです。

ガーデニングアドバイザー資格

受験資格受験料受験方法
特になし10,000円(消費税込み)在宅受験

ガーデニングアドバイザー資格は、基礎的なガーデニングの知識・技術・技能の習得を認める資格です。取得後は花や植物を用いて空間をデザインするエキスパートとして、造園会社やフラワーショップ、カルチャーセンター等さまざまな場所で活用できます。

プレミアガーデンではフラワーデザイナーの求人を募集

プレミアガーデンでは、フラワーデザイナーとして働く人材を募集しています。主な業務内容は、水揚げ作業や花束・フラワーアレンジメントの製作、接客や配達等です。プレミアガーデンには、未経験からでもフラワーデザイナーを目指せるようになるプログラムが用意されています。

募集店舗品川戸越銀座
募集業務フラワーデザイナー
年齢・性別23歳~45歳迄の男女
未経験者可能
必要スキル社会人としての常識的マナーがある向上心がある敬語を話せる
URLhttps://premier-recruit.jp/recruit/238/

未経験者や転職者が多く活躍している

プレミアガーデンは、転職者も多数活躍しています。転職は人生の節目であり、失敗せずに年収をアップしたいと考える方は多いのではないでしょうか。プレミアガーデンに在籍しているスタッフは中途採用者がほとんどであり、10年以上活躍している方も多くいます。経験者の場合は前給を参考に転職しやすい条件を提示しているので、年収アップを目指した転職も実現しやすいでしょう。

未経験でも成長できるプログラムを用意している

プレミアガーデンでは、未経験者専用のプログラムで教育を実施しています。前職まで違う業種で働いていて花に触れたことがない方でも、3年で一通りの仕事ができるように専属のスタッフに教えてもらいながら働けます。「未経験者だけど花屋で働きたい」「将来は自分の店舗を持ちたい」等を考えている方にプレミアガーデンはおすすめです。

働きやすい環境が整備されている

プレミアガーデンは、働きやすさを意識した環境を整備しています。花屋の仕事内容は水揚げや配達、アレンジメントや花束等の制作、ラッピング、来店接客、花の手入れ、花に関する業務を一通り行います。初めて花業界で働く等の場合でも充実したサポート体制が整っているため、未経験の方でも安心して働ける環境が整っています。

まとめ

フラワー装飾技能士検定を始めとした資格取得には実技試験があり、独学では厳しくきちんと学ぶためにスクールに通うと結構なお金がかかります。そこでおすすめなのが働きながら学びを得られるような職場で働くことです。

プレミアガーデンでは、未経験であっても専属のスタッフから教育を受けながら花に関する基本知識や花屋の仕事内容を基礎から学べます。花に関する仕事をしたいと考えている場合は、ぜひ以下のページからプレミアガーデンの採用情報をチェックし、憧れの仕事への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

より詳しい内容を知りたい場合は、下記のページからご確認ください。

フラワーデザイナー | 株式会社プレミアガーデン 採用サイト

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