フローリスト検定とは?資格を取得することで生まれるメリット
花を扱う資格にはフラワーデザイナーやフラワーコーディネーターなど、さまざまな種類が存在しますが、フローリスト検定もその一つです。
しかし、フローリストに対して、「名前を聞いたことがあるけど、イマイチ分からない」と思う方はいるのではないでしょうか。
そこで今回は、フローリストの概要をはじめ、検定内容や受験条件、かかる費用を解説します。
また、他の資格やフローリスト検定を学び活かせる場所なども併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
フローリストとは
フローリストとは英語の「Florist」のことであり、花に関わる仕事をしている人のことを指します。
花屋に加え、フラワーデザイナーやフラワーアーティスト、フラワー装飾技能士、フラワーアレンジメントインストラクターなども含まれます。
フローリストの主な業務は花の世話や管理、アレンジメントなど、花屋と聞いてイメージしやすい仕事が多いです。
その他にも、花の買い付けや配達、アレンジメントのデザイン、飾りつけなど、さまざまな業務にも携わる場合があります。
フローリスト検定の資格取得概要
フローリスト検定(FDA)とは、フラワーデコレーター協会が認定する冠婚葬祭や生花の扱いに関する資格のことです。
花の取り扱い方や道具の使い方、生花アレンジメントの制作方法などが問われ、資格習得の勉強をすることで学ぶことが可能です。
受験に必要な資格はなく、花屋に努めている方はもちろんのこと、全くの未経験の方でも受験することが可能です。
ここでは、各級での試験内容などを詳しく解説します。
フローリスト検定5級
受験料 | 3,050円 |
試験形式 | 筆記試験 |
試験内容 | 道具の使い方、水揚げ、ディスプレイなど |
判断基準 | 花屋で働くために必要な基本的な仕事内容を理解 |
フローリスト検定5級の受験料は3,050円であり、合格後の認定登録料は不要なので気軽に受験することが可能です。
ただし、翌年以降の更新料は4,180円が必要になります。
試験内容は筆記試験のみであり、花屋で仕事する際に最低限知っておくべき知識が問われます。
形式は選択式・記述式の両方の問題が出題され、試験は在宅で行われます。
フローリスト検定4級
受験料 | 4,170円 |
試験形式 | 理論試験、実技試験(1~2課題) |
試験内容 | ギフトアレンジメント(小)、仏花、カジュアルフラワー束など |
判断基準 | カジュアル束や仏花束などを短時間で安定して作成できる技術が身についている |
フローリスト検定4級の受験料は4,170円であり、合格後の認定登録料は初年度5,190円、翌年以降4,180円が必要です。
5級同様に在宅試験ですが、4級以上の場合は各級に応じた技術を認定する実技試験も行われます。
試験内容は事前に発表され、試験課題作1~2点を試験時間内、想定された売値で作成することが求められます。
4級の試験課題は下記の通りです。
試験時間 | 想定売値 | |
ギフト用アレンジメント(小) | 15分 | 3,000円 |
仏花 | 4分 | 800円 |
カジュアルフラワー束 | 2分30秒 | 700円 |
ゲストテーブル装花(四方見) | 15分 | 5,000円 |
母の日プードル犬アレンジメント | 30分 | 5,000円 |
フローリスト検定3級
受験料 | 5,190円 |
試験形式 | 理論試験、実技試験(1~2課題) |
試験内容 | ギフト花束(大)、クラッチブーケ、枕花など |
判断基準 | クラッチブーケやラウンドブーケなどを短時間で作成できる技術が身についている |
フローリスト3級の受験料は5,190円であり、合格後の認定登録料は初年度5,190円、翌年以降4,180円が必要になります。
上記の各級同様に在宅試験であり、試験課題以外の条件も同じです。
3級の試験課題は以下の通りです。
試験時間 | 想定売値 | |
ギフト花束(大) | 15分 | 5,000円 |
クラッケブーケ | 20分 | 15,000円 |
枕花 | 30分 | 15,000円 |
ラウンドブーケ | 35分 | 30,000円 |
フローリスト検定2級
受験料 | 3,050円 |
試験形式 | 理論試験、実技試験(1~2課題) |
試験内容 | ギフトアレンジメント(大)、キャスケードブーケ、祝スタンド花一段など |
判断基準 | 大きいギフトアレンジやキャスケードブーケといったお客様の要望に応えられる花束やアレンジ”などを作成できる技術が身についている |
フローリスト検定2級からは、3級までの認定登録者であることが受験資格として求められる可能性があります。
受験料は3,050円であり、合格後の認定登録料は初年度10,380円、翌年以降4,180円が必要になります。
2級以上は東京の会場で試験が行われますが、試験課題以外の条件は3級や4級と同様です。
2級の試験課題は以下の通りです。
試験時間 | 想定売値 | |
ギフトアレンジメント(大) | 15分 | 12,000円 |
キャスケードブーケ | 25分 | 50,000円 |
祝スタンド花一段 | 30分 | 15,000円 |
葬儀用花籠 | 25分 | 15,000円 |
フローリスト検定1級
受験料 | 5,190円 |
試験形式 | 理論試験、実技試験(1~2課題) |
試験内容 | 活け込み花瓶花、パーティー用元卓装花、メインテーブル装花など |
判断基準 | メインテーブル装花やパーティー用元卓装花など、経営者が安心して任せられる技術力が身についている |
フローリスト検定1級の受験資格として、2級や3級の認定登録者であることが必要になる場合があります。
受験料は5,190円であり、合格後の認定登録料は初年度10,380円、翌年以降4,180円が必要になります。
2級同様に東京の会場で試験が行われ、試験課題以外の条件はこれまでと同様です。
1級の試験課題は以下の通りです。
試験時間 | 想定売値 | |
活け込み花瓶花 | 25分 | 15,000円 |
パーティー用元卓装花(四方見) | 25分 | 30,000円 |
メインテーブル装花(仲人なし) | 35分 | 50,000円 |
遺影額前装花 | 30分 | 50,000円 |
フローリスト検定で資格を取るメリット
フローリスト検定は国家資格ではないため、運転免許や医師免許などとは異なり、資格を持っていなければ花に関わる仕事ができないというわけではありません。
しかし、フローリスト検定を持っていれば多数のメリットがあるのも事実です。
ここでは、メリットを一つずつ見ていきましょう。
知識を持っていることを実証できる
フローリスト検定の資格を保有していれば、生花の専門知識やスキルを持っている証明になります。
花を扱う職業や企業に就職するのであれば、自己アピールとして非常に強力なアピールポイントとなり得ます。
お客様にとってもフローリスト検定を保有していれば信頼してもらいやすく、花を買いたい気持ちを促せるでしょう。
また、自分の実力が可視化されるので自分の能力が把握できるようになり、自信を持つことにもつながります。
仕事の幅が広がる
花屋といえば、花を世話して販売するイメージが強いかもしれませんが、冠婚葬祭などのさまざまなシーンに花を届けることもフローリストの大事な仕事です。
フローリスト検定を通じて冠婚葬祭用のフラワーアレンジメントを学ぶことができ、将来的にはそのような仕事も受けられるようになります。
資格を保有していれば仕事の幅が広がり、さまざまな経験を積みながらキャリアアップしていくことが可能です。
フローリストの資格を取るための勉強方法
フローリスト検定5級は筆記試験のみですが、4級以上では実技試験も加えて行われるようになります。
実技試験の判定基準には商品として成立しているかどうかが問われているため、自分の作品を見て判定してくれる方がいる環境で学習することをおすすめします。
ここでは、フローリスト検定のおすすめの勉強方法を2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
花屋の仕事をしながら学ぶ
フローリストの資格を取るための基本的な勉強方法として、花屋で働きながら学ぶことが挙げられます。
上述したように、フローリスト検定の実技試験では商品として成立しているかどうかなので、実際の花屋で売られている花を見ながら学ぶことは効率的です。
また、フローリスト検定に限らず花に関する資格を保有する先輩や上司が在籍していれば、気軽に質問できるでしょう。
ただし、仕事しながら勉強時間を確保しなければならず、しっかりと時間の管理ができることが必要不可欠です。
専門学校に通う
就職するよりも先にフローリスト検定を取得したい場合は、専門学校に通いながら学習することがおすすめです。
フラワーデコレーター協会直轄校「FDAフラワースクール」では、「フローリスト検定対応講座」が開催されています。
FDAフラワースクールは全国にあるので、最寄りのスクールを検索して通学できるかを調べてみると良いでしょう。
ただし、専門学校に通うことは必須ではないため、通信講座やフローリストに関係する雑誌などを活用することでも学習することは可能です。
フローリスト検定以外の花屋に関わる資格
フローリスト検定は、花の扱いの基本や冠婚葬祭のフラワーアレンジメントを認定する試験です。
その他にも、花に関わるさまざまな認定試験やライセンスが存在します。
フローリスト検定も含め、花に関係する資格のほとんどは民間資格ですが、フラワー装飾技能士や普通自動車免許などは国家資格です。
ここでは、花屋に関わる主な資格を7つ紹介します。
フラワーデザイナー
フラワーデザイナーは、日本フラワーデザイナー協会(NFD)が認定する資格です。
50年以上の歴史のある資格であり、花の「植生」を第一に考えた試験で1級~3級まで存在します。
1級ではアレンジの創造性を問われるなど、比較的難易度の高い試験です。
しかし、1級を取得するとNFDの認定講師としての肩書が手に入るので、花の先生として働くといった選択肢が増えます。
フラワーデコレーター
フラワーデコレーターはフローリスト検定と同様、フラワーデコレーター協会が認定する資格です。
主にフラワーデコレーションの基本や花の選び方、創造力などが問われます。
協会所定講座を受講・修了することで単位を取得し、試験に合格することで資格が認定されるしくみになっています。
フラワーアレンジメントデザイナー
フラワーアレンジメントデザイナーは、日本デザイナープランナー協会(JDP)が認定する資格です。
フラワーアレンジメントに対する知見を十分に保有しており、冠婚葬祭やイベント、インテリアなどの幅広いシーンに対応したアレンジができることが求められます。
飾花業界はもちろんのこと、インテリア業界などを目指す際に有効となり得る資格の一つです。
プリザーブドフラワーデザイナー
プリザーブドフラワーデザイナーは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格です。
現在では、花屋コーディネーター資格に名称が変更されています。
プリザーブドフラワーに関する基礎知識をはじめ、花の色合いや組み合わせ、アレンジメントの表現力、知識やテクニックなどが問われます。
ブライダルフラワーコーディネーター
ブライダルフラワーコーディネーターは、ブライダルフラワーコーディネーター協議会(BFCA)が認定する資格です。
結婚式の装花を担当し、挙式会場や披露宴会場を彩るのが主な仕事内容であり、本職業に就くためにはブライダルフラワーコーディネーター検定を保有していることが求められます。
婚礼装花の実務に入る前の基礎知識やフラワーアレンジメントのスキルなどが基本的な試験内容であり、1級の場合は一定以上の実務経験も問われます。
フラワー装飾技能士
フラワー装飾技能士は国家資格であり、生花を用いた各種装飾の技能を認定する資格です。
試験は学科試験と実技試験の2つで構成されており、1~3級まであります。
受験資格には一定以上の実務経験が必要不可欠ですが、1級を取得すると国が認めた認定者として高い信頼性が獲得できます。
国家資格なので他の資格と比べると難易度が高くなりますが、個人で花屋を開業する場合は保有しておくことで強力な武器となる資格です。
普通自動車免許
普通自動車免許は一見、花に関係ない資格かと思われるかもしれませんが、花を車で運ぶことは日常的な業務です。
特に花屋を開業する場合は、冠婚葬祭や配達まで花の運搬を自分で行うこともあります。
花を配達することはもちろんのこと、きれいな花を丁寧に届けるためにも普通自動車免許は欠かせない資格といえるでしょう。
プレミアガーデンで働きながらフローリストの資格を取ろう!
フローリスト検定は花に関わる資格の中でも実務経験が不要な試験であり、どのような方でも受験しやすいのが特徴です。
しかし、一人で勉強するのには限界があるかもしれません。
働きながら資格勉強ができ、資格習得後もフローリスト検定を活かせる花屋として、「プレミアガーデン」がおすすめです。
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まとめ
フローリスト検定は花の扱い方から花のアレンジなどの基本を問う試験であり、花を扱うプロであると示す資格です。
花に関する資格には多種多様の種類がありますが、フローリスト検定は受験に実務経験が不要であり、どのような方でも気軽に受けられるのが特徴です。
フローリストの資格を取ることで自身のスキルや知識を保有していることの証明にもなり、お客様へより良い提案や信頼を構築できるようになります。
働きながらフローリスト検定を勉強したいと考えているなら、プレミアガーデンを検討してみてはいかがでしょうか。
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