花屋で働く際はどんな靴が良い?選び方やおすすめの種類なども解説
花屋で働き始める際の準備として、意外と忘れてしまいがちになりやすいのが靴です。
靴選びを間違ってしまうと業務の効率が落ちたり快適に働けなくなったりなど、さまざまな問題が発生する可能性があります。
そこで今回は、花屋で働く際に履く靴に必要な条件や選び方、よく選ばれる靴の種類などを解説します。
花屋で働く際に履く靴の条件
花屋で働く際に履く靴として、押さえておきたい条件は以下の8つです。
- 動きやすい
- 疲れにくい
- 滑りにくい
- 水濡れしにくい
- 足が覆われる
- 耐久性が優れている
- 丸洗いできる
- 冬でも冷えない
それぞれの条件を詳しく見ていきましょう。
動きやすい
動きやすさは、花屋で勤務する際の靴に欠かせない条件の一つです。
花屋の仕事は歩き回ることが多く、「植物を運ぶ」「商品を店頭に並べる」「店舗を掃除する」「店内で接客をする」など、店舗のいろいろな場所を動き回ります。
業務をスムーズに行うためには、動きやすい靴が必要不可欠といえるでしょう。
疲れにくい
花屋での勤務時に履く靴は、疲れにくさも兼ね備えていなければいけません。
花屋は歩き回ることが多い他、立ち仕事も多くあります。
花の管理や制作などの作業や接客、店舗以外で行う装花などの業務は、基本的にはすべて立って行います。
足に負担をかけやすい靴の場合だと疲れが溜まりやすくなるので、疲れないような靴を選ぶことが大切です。
滑りにくい
滑りにくくなっていることも、花屋で働く際の靴でチェックしたいポイントです。
花屋は花の管理で水を多く使うため、作業場などは床が水で濡れた状態になることが多くあります。
そのため、「底につるつるした素材が使われている」「底がフラットになっている」などの靴は滑りやすく、転倒の元になってしまうので避けるようにしてください。
ゴムなどの滑りにくい素材が使われている靴や底に溝がある靴を選びましょう。
水濡れしにくい
上述したように花屋では水を扱う機会が多いため、水濡れしにくい靴を選ぶことも重要です。
花屋の業務と水は切り離せないものであり、作業をしている中で靴に水がかかってしまうことは珍しくありません。
水がかかった際、浸透していく靴だと一気に靴の中が湿って不快な状態になってしまいます。
水をはじきやすい素材が使われている靴や防水加工がなされている靴であれば、多少の水ならシャットアウトできます。
また、底が薄い靴だと床から水が靴に染みこんでくることもあり、厚底の靴を履くことで床からの水濡れも防ぐことが可能です。
足が覆われる
足がすべて覆われる構造になっていることも、花屋の靴を選ぶ条件として大切な要素です。
花の管理を行う際、はさみなどの刃物や工具などを使うことが多くあります。
このような道具を誤って落としてしまった場合、足の一部が露出した靴だとケガをしてしまう可能性があります。
また、重いものを持ち上げる場面も多くあるため、誤って足の上に落としてしまうと非常に危険です。
花屋で働く際は、足がしっかり覆われている靴やつま先に鉄芯が入っている安全靴を選ぶようにしましょう。
耐久性が優れている
花屋の仕事では水や衝撃など、足元に何かしらのダメージが加わる可能性が高い仕事といえます。
そのため、靴は丈夫で耐久性に優れているものが良く、すぐ傷んでしまう靴は花屋の仕事には向きません。
耐久性の高い素材を使用している靴や、耐久性を高める加工が施されている靴を選ぶことがおすすめです。
丸洗いできる
植物をはじめ、水や土などを多く扱う花屋では靴も汚れがちです。
汚れてしまったときに丸洗いできる靴であれば、常にきれいな見た目で清潔に保てるでしょう。
ただし、靴によっては水洗い厳禁な素材などもあるため、選ぶ際は丸洗いができるかどうかを一度チェックしてください。
冬でも冷えない
花屋の冬場の作業は寒さとの闘いでもあるため、冬でも冷えないような暖かい靴を選ぶと良いでしょう。
花屋では冬場でも関係なく水を扱うため、手足が冷えやすく、冷えに悩まされる方は多くいます。
また、花屋の床は水や衝撃などに強いコンクリートでつくられていることが多く、床の冷たさが足から伝わってきやすいので注意が必要です。
寒さを足元からシャットアウトできるような防寒仕様になってる靴などを選ぶことで寒さをしのぐことが可能です。
花屋の靴の選び方
ここでは、上記で解説した条件を踏まえ、花屋で働く際に履く靴の具体的な選び方を解説します。
それぞれの観点から紹介するので、靴選びの際の参考にしてみてください。
サイズ・フィット感で選ぶ
花屋の仕事で履く靴は、サイズやフィット感が非常に重要です。
上記でも伝えたように花屋は歩き回る場面が多いため、サイズの合わない靴を履いているとケガをしてしまう可能性があります。
また、花屋の仕事は立ち仕事が中心であり、勤務時間中はほとんど靴を履いたままの状態なので、サイズやフィット感がイマイチな靴だと足に負担がかかりやすいことも考えられます。
サイズが合っていて足にフィットする靴であれば、履いたままでも過ごしやすくなるでしょう。
靴の購入はネットなどでも可能ですが、実際足にどれほどフィットするかは履いてみなければ分かりません。
可能であれば店頭で試し履きをした上で購入を検討するのがおすすめです。
機能性で選ぶ
花屋での勤務用に履く靴選びでは、機能性も重要視したいポイントです。
花屋の靴は単なる外履きではなく、仕事の特徴にマッチしていて効率良く働けるためのものでなくてはいけません。
そのため、機能性はしっかりチェックしながら靴を選ぶことが大切です。
具体的には、以下のような機能を備えている靴が花屋で履く靴として推奨されます。
防水・撥水
水を多く扱う花屋の仕事靴に欠かせない機能です。
防水・撥水などの機能が備わっている靴やその加工が施されている靴であれば、足元に水がかかっても気にせず作業ができます。
また、防水・撥水に優れた靴は汚れなども染みこみにくく、お手入れしやすいことも特長です。
気に入った靴に防水・撥水の機能が備わっていない場合は、靴用防水スプレーを利用する方法もあります。
靴に噴霧して乾かすだけで防水加工ができるので、比較的簡単でありお手軽です。
ただし、防水スプレーの効き目はずっと続くわけではなく、1週間ほどで効果がなくなるものが多いので定期的にスプレーを使用する必要があります。
また、革やビニールなどの素材は防水スプレーを使えない場合があるため、あらかじめ理解しておきましょう。
クッション性
花屋で働く靴は、クッション性に優れたものだと疲れにくくなります。
歩くときに足の裏が着地する衝撃は足に負担を与えていますが、クッション性が高い靴であれば着地時の衝撃を和らげ、足の負担を減らすことが可能です。
歩く動作が多い花屋だからこそ、足の疲労を少しでも和らげられる機能にも注目したほうが良いといえます。
耐久性
花屋で働く際、耐久性がない靴だと傷みやすく、定期的に買い替えなければなりません。
また、耐久性が低い靴は足を守る機能も低いものが多い可能性があります。
刃物や工具、とげ処理前の植物、重い商品など、足に落とすとケガの可能性があるアイテムを花屋の業務では多く取り扱います。
足の安全を守る意味でも、耐久性の高い靴を履くようにしましょう。
通気性
暑い季節に履く場合は、通気性が重要といえます。
先述の通り、花屋の仕事中に靴を脱ぐタイミングはほとんどなく基本的に履き続けるため、夏などは靴の中で汗をかいて蒸れやすくなります。
靴の蒸れは不快感を覚えるだけでなく、靴自体の傷みにもつながる可能性があります。
夏場は通気性の良い靴を選び、快適に働けるようにしましょう。
防寒性
夏とは反対に、冬の場合は防寒性の高い靴を履くことをおすすめします。
冬場の花屋は床から寒さが伝わりやすいため、防寒性の高い靴を履いてしっかり暖めましょう。
寒さが厳しい場合は、厚手の靴下を合わせて使用するのも一つの手です。
ただし、水に濡れたときに乾きにくいウールなどは避け、ポリエステルなどの乾きやすい靴下を選んだほうが無難です。
デザインで選ぶ
靴はファッションの一部であり、人によっては仕事中でもおしゃれな靴を履きたいと考える方はいるのではないでしょうか。
花屋の業務に差しつかえのない範囲であれば、デザインで靴を選んでも良いかもしれません。
自分の好きなデザインのファッションアイテムを身につけることで自然と気持ちが上向きになり、モチベーションを高く保ちながら働けるようになるでしょう。
なお、靴のカラーは濃い目の色や汚れが目立ちにくい色などを選ぶのがおすすめです。
白や淡い色の靴だと汚れがついたときに目立ってしまい、見映えに難が出やすいので注意してください。
花屋で働く際によく選ばれている靴
上記までの解説を踏まえ、花屋ではどういった靴がよく選ばれているのか気になるという方は多いでしょう。
ここでは、花屋の勤務で実際によく選ばれている靴の種類を紹介します。
それぞれの靴にメリット・デメリットがあるので、どのような業務時に特徴を活かせるかなども考えてみてください。
スポーツシューズ
スニーカーなどのスポーツシューズは、花屋で履く人の多い靴の一つです。
スポーツやウォーキング、ランニングなど、アクティブな動作を前提としてつくられている靴であるため、動きやすいといったメリットがあります。
デザインやカラーも豊富に用意されていることが多いので、自分の好みで選びやすいことも魅力です。
また、スポーツシューズは水洗いできるものが多く、汚れたときにもお手入れが簡単です。
ただし、商品によっては水濡れに弱い場合があり、特にキャンバス地などの布が使われているスポーツシューズは水が浸透してしまう可能性があります。
スポーツシューズを履いて花屋で働きたいと考えている場合は、防水性にも注目して選ぶようにしましょう。
長靴
長靴も花屋でよく着用されている靴です。
雨の日に履かれることが多いだけあり、ダントツの防水性を誇っています。
水が溜まっている場所でも靴の中に浸水しないので、作業中に水を扱っていても心配ありません。
また、長靴は硬くて厚手の素材が使用されていることが多いため、足を保護するという意味でも安心です。
長靴の中には、先端部分に鉄板や樹脂が施されている安全靴という種類もあり、耐衝撃性に優れている種類があります。
さらに、靴の中にボアが敷かれているタイプは保温性も高いため、寒い季節でも足元を冷やす心配がなくなるでしょう。
ただし、長靴は構造上、靴と足の間に隙間ができやすいため、足にフィットする靴と比較すると動きづらさがあります。
また、重みのある素材が使われていることが多いので、足が疲れる要因になってしまうことも少なくありません。
水を多く使う作業時や足元に落とすと危険なものを取り扱う作業時には長靴を履き、それ以外のときは他の動きやすい靴に履き替えるなどの使い方がおすすめです。
ブーツ
長靴に似たもので、ブーツを履いて働く人も見られます。
ブーツの魅力として、デザイン性にもこだわれる点が挙げられます。
花屋で働く際の服装によっては、スポーツシューズや長靴だとファッションとしてミスマッチな場合もあります。
そんなとき、デザイン性と機能性がバランス良く備わっているブーツであれば、働きやすさとおしゃれを同時に叶えられるでしょう。
ブーツは足全体を覆うデザインが多く、その観点からも花屋の仕事に向いている靴です。
防水加工が施されているものを選べば、水を使った作業の際にも心配ないでしょう。
ただし、ブーツの底はフラットなものも多いため、選ぶ際には溝が施されたデザインを選ぶことがポイントです。
また、ヒールがあるデザインだと足が疲れやすくなるので、避けることをおすすめします。
花屋での勤務時に履く靴の注意点
花屋での勤務時に履く靴を用意する際は、以下の点も意識してみてください。
- コーデより使いやすさを重視する
- 店舗のルールがある場合は従う
下記にて、詳しく解説します。
コーデより使いやすさを重視する
花屋で履く靴は、基本的にはコーデよりも使いやすさを重視したほうが良いでしょう。
花屋のエプロンやユニフォームにはおしゃれなデザインのものも多いため、全体的なコーデとして靴も服装のテイストに合わせたいと考える人もいるかもしれません。
しかし、全体コーデを優先した結果、足元に支障が出てしまって仕事がしにくくなれば本末転倒です。
お客様からの印象や身につける自分のモチベーション維持のため、ある程度デザイン性を意識することも大切ですが、あくまで機能を邪魔しない範囲内で考えることをおすすめします。
店舗のルールがある場合は従う
勤務時に着用する靴について、店舗のルールがある場合はそのルールに従ってください。
店舗のイメージを重視して、スタッフのドレスコードを定めている職場もあり、靴の種類や素材、カラー、デザインなど、細かくルールが決まっている場合があります。
新しく働く職場では、靴を用意する前に何か規則があるかを一度確認しておくことをおすすめします。
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まとめ
花屋の仕事に適した靴を選べば、快適かつ安全に働くことができ、危険やトラブルを回避することが可能です。
足元の水気や衝撃などを回避できる靴が必要ですが、ポイントさえしっかりと押さえれば選ぶことはそれほど難しくはありません。
ぜひ本記事を参考に、花屋で働く際はどのような靴を選んだら良いのかを考えてみてはいかがでしょうか。