フローリストは花屋とは違う?主な業務内容や活躍できる場などを解説

フローリストという職業を聞いたことはありますか?花に関する仕事に興味がある方ならご存じだと思いますが、花屋の仕事とはどう違うのかと疑問に思う方もいるかもしれません。

フローリストの仕事は働き方や仕事場もさまざまで、フローリスト検定というものも存在します。

花と関わりながら働きたい人、フローリストに興味があるという方はぜひご覧ください。

フローリストとは

フローリストという言葉は、英語の「Florist 」から来ている言葉です。

英語の意味は花に関わりながら仕事をしている人となっているため、一般的には花屋と捉えられることが多くなっています。

しかし、フローリストという職業は、花屋だけを指しているわけではないのです。

花屋を含め、店舗を持たずに花に関わるフラワーコーディネーターやフラワーデザイナーもフローリストとなります。

業務内容

それでは、フローリストは日頃どんな仕事をしているのか見ていきましょう。

まず、店舗で働くフローリストの場合、お店での販売、花の管理、ブーケなどのフラワーアレンジメントが主な業務となります。さらに、店舗によっては花の買い付けや配達業務も任されることもあるでしょう。

店舗での販売を行わないフローリストの場合、イベント会場や結婚式場などに飾るアレンジメントのデザインや飾り付けを行います。

また個人で注文を受け、花の買い付けや花装飾を行う業務をすることも。多様な働き方ができるのがフローリストです。

勤務時間

続いて、フローリストの勤務時間を見ていきましょう。

店舗で働いている場合は、店舗の形態やシフトなどにもよって異なりますが、その店舗の営業時間に加えて前後1時間ほどが勤務時間となります。だいたい8時から22時の時間帯に働くことが多いようです。

一方、フローリストの中でも、イベントでの業務がある人の場合は早朝や深夜など、不規則な時間帯に勤務することとなります。

また、花の買い付けを市場で行う場合はせりが行われる月曜日、水曜日、金曜日の早朝に市場に出向くこととなります。せりが始まる早朝3時から4時には働き始めることになると考えておくと良いでしょう。

休日休暇

次は、フローリストの休日休暇について見ていきます。

フローリストという職業は、基本的に年中無休の仕事です。ただ、店舗での販売の場合は、花の市場が開かれるのが、月曜日、水曜日、金曜日となっているため、新鮮な花が店に置けなくなってしまう日曜日を定休日にしているお店が多くなっています。もちろん、デパートなどに入っている花屋の場合は定休日がないため、店長と休日や休暇を決めることとなるでしょう。

また、年末年始、クリスマス、入学や卒業シーズン、母の日などイベントの時期は、フローリストにとっての繁忙期となります。そのため、その時期は休日休暇を取りにくくなるのが一般的です。

役立つ資格

フローリストの仕事内容や勤務状況がわかったら、次に知っておきたいのがフローリストとして働く上で役に立つ資格についてです。

フラワーアレンジメント資格やフラワーデザイナー資格は、花屋でブーケを作る際にも、イベントで花を飾る際にも非常に役立つ資格です。

また、生花の専門知識やスキルの証明となるフローリスト検定は、花屋などで勤務したい際にアピールできる資格となります。

フローリストとして働く際には決まった資格を取得する必要はありませんが、就活や転職の際のアピールとなるため、資格の取得も視野に入れておくといいでしょう。

フローリストの平均年収

フローリストとして働きたいと思ったら、気になるのが平均年収かと思います。

フローリストの平均年収求人ボックス給料ナビによると正社員の平均年収は約338万円とされています。

花屋の正社員よりも結婚式やホテルなどのブライダル業界でフローリストとして働く方が平均年収は高い傾向にありますが、昇給などもあるため働く企業によっても異なります。

個人店の場合は、お店の売上や立地でも大きく変わってくるでしょう。

フローリストとして年収を上げたいと思ったら、人気店や忙しいお店を選べば平均年収以上稼げるかもしれません。

また、ブライダルなどのイベントで活躍できるようになったり、個人で依頼を請け負ったりしていると、平均年収を大きく上回る年収を手に入れることができる場合も多くなります。

フローリストが活躍できるシーン

フローリストの業務内容や平均年収についてご紹介しましたが、フリーリストが活躍できる場面は本当にさまざまな場所にあります。

花屋で働く人もフリーリストですが、イベントなどの花を飾る人もフローリストであるからです。そこで、多くのフローリストが活躍している3つのシーンについて、さらに詳しくご紹介します。

自分はどんなフローリストになりたいのか、どんなシーンで働きたいのかが、さらに明確になるはずです。

花屋

花屋で働くフローリストは、最も身近なフローリストといえるでしょう。

花屋で働くフローリストは、仕入れた花をしっかりと管理し、販売します。切花や鉢植えをそのまま売ることもありますが、アレンジメントや花束に加工して販売することも多いでしょう。お客様との対話やトレンドに合わせて花を選ぶことも大切です。

また、花屋では注文を受けてすぐに花束などを作成することも多く、スピードや正確さが求められます。また、接客や在庫の管理、売り上げの計算などの事務作業も必要となる仕事です。

結婚式場

結婚式場で働くフローリストは、花屋に勤務していてウエディングフェアや結婚式の際に会場に出向く場合や、そもそも結婚式業やホテルにフローリストとして勤務している場合もあります。

結婚式にはテーマや色が決められているため、それに合わせた花を用意し、作品を作っていかなければいけません。鮮度が非常に大切となるため、スピードと高い技術が求められます。

結婚式場で使われる花は、事前のミーティングで決められます。ミーティングへの参加はもちろん、花のサンプルやテーマの提案を行うこともあるでしょう。多くのアイディアを持ち、お客様の希望を実現する力を備えていく必要があります。

イベント会場

結婚式場と同様、イベント会場でもフローリストが活躍しています。

イベント会場では、イベントのテーマや季節に合わせた生花の作品を作り上げるのが仕事です。イベントが行われる前に何度もミーティングを行い、サンプルを作成し、イベント準備を行います。

イベント当日に間に合うように、前日や深夜などに作業を行い、作品を完成させることもあるでしょう。

ブーケとは違い空間装飾となる大きな作品を作り上げるため、体力と忍耐力が必要となります。また、トレンドに敏感で新しい発想を兼ね備えるのが、イベント会場で活躍するフローリストとして大切です。

フローリスト検定がある

先ほども触れましたが、フローリストになるためには、決まった資格の取得が必要という訳ではありません。ただ、フローリストとして働きたい場合にアピールできるのがフローリスト検定です。

フローリスト検定は、誰でも受験できる資格です。5級から1級まであり、花屋での基本的な業務への理解から花屋で高いスキルを持って働けるレベルまで難易度がわかれています。

1級を取得するためには、花屋だけでなく冠婚葬祭での装花などのスキルを持つ必要があります。1級など難易度の高い級を持っていると、自分のスキルの証明になり、花屋への就職や転職の際には役立つはずです。

ここからは、フローリスト検定の対象者や合格者の特典などを詳しくご紹介します。

フローリスト検定の対象者

フローリスト検定は誰でも受験が可能です。ただ、試験の内容は花屋での実務を元にスキルを試験するものとなっています。そのため、花に詳しかったり、花が好きだったりするだけでは合格が難しい場合もあるでしょう。

花屋で働くことを目指していたり、すでに花屋で働いていたりする人向けの試験であることを理解しておいてください。

通信教育のカリキュラムを利用すれば、試験内容をしっかりと押さえて勉強することができます。

5、4、3級までは在宅受験で受験のハードルも低いので挑戦しやすいでしょう。

フローリスト検定に合格し、自分のフローリストとしての可能性を広げていきたいですね。

フローリスト検定の合格者特典

フローリスト検定に合格すると、合格者特典を受けることができます。

まず、フローリスト検定に合格するとフローリスト検定団体であるフラワーデコレーター協会(FDA)の認定が行われ、検定合格証が発行されます。

FDAが発行している情報誌が無料で手に入り、さらにセミナーへも会員割引で参加することも可能です。

花が好きな人、さらにフローリストとしての専門知識を高めていきたい人には、嬉しい合格者特典ですね。

フローリストになるためには

フローリストという職業は、花が好きな人には理想的な職業でしょう。

特に決まった資格の取得は必要ないので、まずは花屋でアルバイトや正社員として働くことから目指していくといいでしょう。

花屋で働く前にできることは、花への知識を高めることです。さまざまな植物に触れ、その特徴や育て方、花言葉など幅広く学んでおくことが大切になるでしょう。

フローリストになるためにも、フローリストになってからも、花が好きな気持ちが1番大切です。

フローリストに向いている人 

フローリストを目指す人にとって、フローリストに自分が向いているかどうかは、気になるポイントですよね。専門性の高い職業であるため、業務内容を把握していたとしても、実際に働いてみて合う、合わないはどうしてもあると思います。

フローリストに向いている人の特徴はいくつかあります。

  • 花が好き
  • 人とコミュニケーションを図れる
  • 美的センスがある
  • 朝早くから活動できる

こちらでは、向いている人の特徴となる4つのポイントを詳しく見ていきましょう。

花が好き

フローリストに向いている人の特徴の1つ目は、花が好きであることです。

あたり前ですが、フローリストになれば毎日花と一緒に過ごすこととなります。花が好きだ、という気持ちがなければ楽しめない職業でしょう。

また、花を慈しむ気持ちがなければ、花を大切に扱ったり、その花の良さをお客様に伝えたりすることはできません。逆に花が好きだという気持ちがしっかりしていれば、フローリストは天職となるはずです。

花が好きという気持ちがあり、花に関わった仕事に就きたいと思っているのであれば、フローリストになることを検討してみましょう。

人とのコミュニケーションが図れる

フローリストの業務は、お客様やイベントの主催者など多くの人とコミュニケーションを取る仕事です。もちろん職場の仲間ともチームとして一丸となって働く必要があります。

そのため、人とのコミュニケーションがしっかりと図れるかどうかもフローリストとして重要です。

コミュニケーションがストレスになってしまったり、会話ができない、人の気持ちがわからない、こういった人はフローリストには向いていないと考えておきましょう。

逆に花が好きで人と話すことも好きという人はフローリストにぴったりかもしれません。

美的センスがある

フローリストの大切な業務であるのが、花のアレンジメントであったり、季節感やトレンド感のある花を提供することです。そのため、常に美的センスがあるかどうかが問われる仕事となります。

美的センスがあり、美しいもの、新しいもの、そしてそれを組み合わせるセンスがある人は、フローリストに向いているといえるでしょう。

もちろん、美的センスはフローリストとして働きながら養われていくものでもあります。最初から完璧な人はなかなかいないので、センスを磨く努力をし、自分のスキルを上げていきましょう。

朝早くから活動できる

フローリストの勤務時間でも少し触れましたが、花の買い付けやイベントのための装花のために、早朝から働くことも多々あります。繁忙期には早朝出勤をして、たくさんのアレンジメントや花束を作成することもあるでしょう。

そのため、朝早くから活動できる人もフローリストに向いているといえます。生活リズムが整っていて早起きが得意な人は、訳なくフローリストとしてやっていけるはずです。

逆に、夜ふかしが好きで早起きが苦手という人は、フローリストになるためにも朝方の生活にシフトしていくことが理想的です。

フローリストに向かない人

フローリストに向いている人の特徴についてわかったところで、次はフローリストに向かない人の特徴についても見ていきましょう。

  • 力仕事が苦手
  • 想像力がない
  • アレルギーがある
  • 手荒れが気になる

以上のポイントに自分に当てはまっていないかチェックしてみてください。

力仕事が苦手

花に携わっているというと優雅で上品な人をイメージするかもしれません。

しかし、実はフローリストの仕事は体力がいる仕事です。そのため、大切なのは健康で力があることです。

フローリストになれば、大量の花や水の入ったバケツなど重いものを運んだりと体を動かすことが多いです。また、配達や搬入の担当となれば、1日中力仕事といっても過言ではありません。自分にそのような力仕事ができるかどうか、しっかり考えてみましょう。

想像力がない

フローリストにとって想像力は非常に大切です。なぜなら、花をもらう人の気持ちや、花を見る人の気持ちを常に考えなければいけないからです。そのため、想像力がない人もフローリストに向いているとはいえないかもしれません。

自分の好きな花ばかり扱ってしまう、花がテーマと合っていない、そんな状況が多いのであれば、想像力が足りないのかもしれません。もちろん想像力は、経験や鍛錬を繰り返し、養われるものでもあります。常に自分がしっかりとお客様の立場に立っているか、想像できているかを意識しておきましょう。

アレルギーがある

フローリストは植物を扱う仕事であるため、植物アレルギーや花粉症などのアレルギーがある人は向いていないでしょう。これはどうしようもないですが、アレルギーがあると働くのが非常に辛くなってきてしまいます。場合によっては体調不良で出勤できなくなってしまうこともあるでしょう。薬を常用しながら働いたり、アレルギー反応が出ているのに何も対応をしなかったりするのは非常に危険です。

アレルギーがある場合には、フローリストとして働くのは断念するのが賢明です。

手荒れが気になる

フローリストとして働いていると、水に触れる場面が非常に多くなります。寒い冬場などでも素手で作業をすることもあるでしょう。そうなると、どうしても手が荒れてきてしまいます。元々手荒れがひどい、手荒れが気になるという人もフローリストにはあまり向いていないかもしれません。

手が荒れるのはフローリストの職業病ともいえます。手袋を着用したり、薬を塗ったりして働いているフローリストもたくさんいるので、一つの判断材料として頭に入れておきましょう。

フローリストのメリット・デメリット

フローリストに自分が向いているか、向いていないのかわかったら、さらに知っておきたいのがフローリストのメリットとデメリットです。

どんな職業でもそうですが、メリットがあれば、どうしてもデメリットもあるものです。

あらかじめフローリストのメリットとデメリットを認識し、その上で自分にできそうな仕事であるかどうかを判断していきましょう。

メリット

フローリストのメリットは、自分の好きな花で多くの人を笑顔にできる、というところだと思います。自分の好きなもので他の人が喜んでくれるというのは、想像以上に幸せなことでしょう。フローリストにはそれが毎日起こる訳ですから、非常にやりがいのある職業だといえます。

もちろん、提供するのはお祝いの花だけではありません。お葬式や特別な行事の花を扱うこともあるでしょう。フローリストは常に人々の気持ちに寄り添った花を提供できる仕事です。

デメリット

フローリストのデメリットとして挙げられるのは、仕事量が多く、きついということでしょうか。

立ち仕事であることや、力仕事があること、その上、お客様とコミュニケーションを取る必要もあります。覚えることもやらなければいけないことも多いため、慣れるまでは大変に感じる人も多いかもしれません。

もちろん好きな花に支えられて、辛い時期を乗り越えていける人も多くいます。

プレミアガーデンでは一緒に働ける仲間を募集しています

今回紹介したフローリストという職業は、花が好きな人にぴったりな仕事です。

プレミアガーデンは通販専門の花屋で、花束やアレンジメントをはじめ、スタンド花や胡蝶蘭、観葉植物まで、さまざまなフラワーギフトを提供しています。

花が好きで、お客様のために素敵な花を提供したい、という人が多く働いていますよ。研修プログラムがあるので、未経験者でも安心して働き始められます。

花に関わった仕事がしたいという人は、ぜひプレミアガーデンでフローリストという夢を叶えてみてはいかがでしょうか。大好きな花に囲まれて、やりがいのある仕事ができるはずです。

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まとめ

この記事ではフローリストという職業について紹介しました。フローリストは花に関わる仕事で、主に花屋や結婚式場、イベント会場などで活躍できる仕事です。花を通してお客様のために働くやりがいのある仕事といえるでしょう。

今回紹介した業務内容や資格、向いている人と向いていない人の特徴で、フローリストという仕事がどんなものであるかわかったかと思います。花に関わる仕事をしたいという人は、ぜひフローリストとして一歩踏み出してみてください。

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