新人が花屋で働くときにやりがちの失敗例とは?仕事の内容などもご紹介
花屋は、毎日お花に囲まれ、華やかなお仕事という印象を持っている方が多いのではないでしょうか。
花屋は未経験でも働ける人気の職業の一つです。
花屋の仕事はお花の販売、接客はもちろんのこと、その他にも季節によって異なるお花の仕入れ、選別、注文や予約の確認なども仕事内容の一部で、毎日たくさんの業務をこなしています。
未経験でも働けるとはいえ、一体どんな仕事をしているのか、どんなことに気をつけたらいいのか不安をお持ちの方も多いでしょう。
本記事では、花屋でよくある新人期間における失敗例からお仕事の流れなど、これから花屋で働きたいと思っている方向けに詳しく紹介していきます。
花屋で働いていると起きやすい失敗例〜新人〜
花屋で働いていると起きやすい失敗例にはどんなことがあるのでしょうか。
花屋では毎日花の管理が欠かせない業務の一つです。植物は生きているので毎日の植物の管理、例えば水やり、植え替え、適度な剪定などが必要になります。
花束やフラワーアレンジメントに使う切り花の管理や鮮度を保つための切り戻しなど、植物の管理だけでたくさんの作業があるでしょう。
バケツの水換えなども行うので力仕事も多く、その他開店・閉店作業、お店のディスプレイ作りや掃除、予約管理、お店によっては配送なども行います。
新人のうちはまず作業内容を覚え、身体を慣れさせていく期間と考えましょう。
新人は注意!作業中の失敗例
まずは、花屋で働いていると起きやすい失敗例を紹介します。
- 花用のハサミで手を切ってしまった
- 花瓶を落として割ってしまった
- 水を止め忘れてしまった
以下で具体的な事例を紹介していきますので是非参考にしてくださいね。
花用のハサミで手を切ってしまった
花屋では、日常の業務としてハサミやカッターなどの刃物を使います。
ハサミは花専用のハサミを使うので切れやすく、慣れないため手を切ってしまうこともあります。普段自宅で使うようなハサミとは異なるので最初は扱いにくい場合があるので特に注意が必要です。
花瓶を落として割ってしまった
注意力が散漫な状態や考え事をしながら仕事をしていると、花を生けたりする際に使う花瓶などを割ってしまうこともあります。花瓶を割ってしまうとその花瓶が使えなくなるだけでなく、破片で怪我を負ってしまうこともあるでしょう。
仕事を始めたばかりのうちは覚えることが多く、あちこちに意識が向きがちなため、一層注意しながら作業をしていきましょう。
水を止め忘れてしまった
仕事に慣れないうちは別の作業や覚えないとならないことに気を取られ、水を止め忘れてしまうことも新人のよくある事例です。
花を管理する環境では水を扱う量や作業自体も多く、毎日のルーティーンといえるでしょう。
お水を出しているときはその場から離れず、一つひとつのことを丁寧にこなしていくことが重要です。
配達での失敗談
次に、花屋の配送にまつわる失敗談を3つ紹介します。
- 配達中に車をぶつけてしまった
- 駐禁を取られてしまった
- 配達指定時間に間に合わなかった
運転免許を所持している場合、配送作業があることもあり、花屋では重宝されるでしょう。しかし、配送作業中の運転には細心の注意が必要です。
事前に失敗例を確認し、実務に備えましょう。
配達中に車をぶつけてしまった
運転に慣れていない、運転すること自体が久しぶりなスタッフが配送中に車をぶつけてしまった事例などが挙げられます。
こういった事故を避けるため、運転に自信がない場合は事前に上司に伝えておく必要があるでしょう。運転に慣れさせるために練習したり、配送作業の際に助手席に座ってシミュレーションしていくことが重要です。
また、普段から運転することが多く、運転し慣れている場合でもとりわけ配達中の運転には細心の注意を払いましょう。普段運転している乗用車とは車種も違い、植物を乗せる配達者は軽トラックなどサイズ感や幅が異なります。
お客様にお届けする商品を乗せて走るため時間を守り、かつ安全に配達することが重要です。
駐禁を取られてしまった
出先の配達場所で駐車禁止違反を取られてしまったという事例も見受けられます。
配達用の車であってももちろん違反に変わりなく、切符も切られてしまう上に罰金もかかってしまうでしょう。
配達の際に駐車場がない場合は、必ずコインパーキングなどに車を停め、こういった失敗をしないように心がけましょう。
配達指定時間に間に合わなかった
お客様の指定した時間に間に合わなかった、という事例も見受けられます。
お客様はイベントごとや大切な時間に花を添えて楽しむため、花を注文し、配達を依頼しています。時間に間に合わないことで、取引先や上司からお叱りを受けたり、花を楽しみながら過ごす時間が減ってしまう可能性があるでしょう。
こういった失敗を防ぐためには、予約の際に難しそうな時間帯はあらかじめ避け、交通状況や天候の影響で多少時間が前後してしまう事も考えられるので、余裕をもった時間設定をすることが重要です。
接客での失敗談
次に、花屋の接客での失敗談を3つ紹介していきます。
- 注文と違うものを作ってしまった
- 電話対応で必要な情報を聞き忘れてしまった
- なかなか話しかけられずお客さんが帰ってしまった
花屋では接客も大切な仕事です。失敗の具体例を確認し、実務に備えましょう。
注文と違うものを作ってしまった
花屋では、お客様にどういった花を探しているのかを聞き出し、花束にする作業があります。事前に内容を伺っていざお渡しした際に、イメージしていたものと違う、とお客様に指摘されてしまう場合があります。
新人のうちは花の知識も豊富ではなく、花を組み合わせるセンスも養われていないことと思います。お客様とお話していく中でヒントをたくさん聞き出し、写真などを検索してお客様のイメージに近いものを探し出すのも一つの手段です。
また、しばらくは自身より先輩のスタッフのアドバイスを聞いたり、先輩の作業内容を観察したりすることを心がけましょう。
電話対応で必要な情報を聞き忘れてしまった
花屋では電話対応ももちろん業務内容の一環です。
電話対応は端的にこなすことが求められ、聞かなければならない必要な情報も決まっていることが多いため、新人のうちは仕事に慣れるためにちょうどよいツールといえるでしょう。
電話対応の際に必要な情報を聞き逃してしまったケースも多く発生しています。
電話対応ではあらかじめ聞いておく基本情報をメモしておいたり、とにかく相手方の連絡先を聞き出しておくことが大切です。もし必要な情報を聞き逃したり、後から確認したい事柄が出てきてしまったりした場合も、連絡先を知っておくことで解決することができるでしょう。
なかなか話しかけられずお客さんが帰ってしまった
店舗に来店されたお客様に対し、なかなか話しかけることができずお客様が店舗をでてしまうこともよくある事例として挙げられます。
せっかくお店の商品に興味を持ってくれたお客様に、コミュニケーションのきっかけを提供できないと、お客様はお店を後にしてしまうことが多いです。
店員の方からきっかけを作ることで話が広がり、お客様の探していたニーズ以上のものを提供できる可能性もあるでしょう。
来店されたお客様にはまず挨拶から始め、積極的に話しかけてコミュニケーションをとることが大切です。
失敗を減らすためには資格を取るのもおすすめ!持っておくと良い資格とは
花屋になるために必須の資格はありません。
しかし、自身のスキルアップや、失敗を減らすために資格を取ることもおすすめです。
資格は専門学校に通わずとも、民間のスクールや通信講座で取ることができます。
費用は講座によって異なりますが、数万円〜20万円程度になります。
どの程度の期間で資格を取れるかどうかは本人のやる気次第ですが、資格を取ることができれば花屋で働きやすくなるのは間違いありません。
具体的な資格としては、「フラワー装飾技能士」やフラワーデザイナーの資格などがあります。花屋で活かせるいくつかの資格についてご紹介します。
フラワーデザイナー資格検定試験
フラワーデザイナー資格検定試験は民間が行っている検定で公益財団法人日本フラワーデザイン協会が行っているものになります。
国家資格というわけではないので通用する範囲は狭いものの、検定試験としての歴史は長く50年以上続いており、花屋で働くには有利に働くでしょう。
1〜3級まであり、1級を持っていればフラワーデザインの基礎だけでなく、アレンジ力を持っていることの証明にもなります。
フラワー装飾技能士
フラワー装飾技能士は、厚生労働省による国家資格となっています。
しっかりとした資格なので取ることができれば実力の証明としては十分です。
この資格を持っていれば葬儀場用の花や、結婚式用のブーケなどを扱っても問題ないレベルの実力があるという事がすぐに相手に伝わります。
花屋に就職する際にはかなり有利になるのは間違いありません。花屋だけに限らずホームセンターやデパートといった場所でも需要がある国家資格なので、比較的活用の幅は広いです。
色彩検定
花屋で働くにはさまざまな技能が必要となりますが、色彩検定も有利に働く検定の1つになります。
色彩検定は色に関する知識があることの証明ですから、さまざまな色の花を組み合わせてアレンジメントを作るのが有利であることをアピールできるでしょう。
もちろん花屋以外にも、ファッション分野やイラストの分野など、さまざまな分野で活用することができます。
必須の知識というわけではありませんが、持っていて損ということはありませんので、興味があれば挑戦してみても良いかもしれません。
花屋さんの主な仕事内容
花屋さんの仕事内容について一部ですが詳しく紹介していきます。
- お花の水上げ作業
- お花のアレンジメント
- ネットや電話注文の受付
- 配送
花屋で働きたいと考えている方は、参考にしてみてください。
お花の水上げ作業
お花の水上げとは、花の茎の道管に入った空気を出したり、傷んだ部分を取ったりして、お花が水を吸収しやすくなるように手助けをしてあげる作業です。
これを行わないと導管が詰まりお花に栄養や水分が渡らず、花はしおれてしまいます。
これはほぼ季節を問わず毎日のルーティーンの作業になるので、冬場はかなり手が冷えます。水作業用の手袋は必須でしょう。
この水上げをしてあげることによってお花はいきいきと元気に育ち、やりがいのある作業ともいえます。
お花のアレンジメント
お花のアレンジメントは、お客様の要望に合わせてお花を合わせ、アレンジする作業です。
どんな花束にしたいか、どんなシーンで使うのかを想像し、花を合わせることでお客様を幸せにできる素敵な作業ですね。
お店にもよりますが新人のうちは先輩の作業を見ながら学び、簡単な花束などから徐々にステップアップしていくような流れになります。
ネットや電話注文の受付
お花の注文はお店に来たお客さんだけではありません。
ネットや電話からも注文が入るので、その受付作業も仕事内容の一つです。
ネットや電話注文の受付でも同様に、必要情報はしっかりと確認するようにしましょう。
あらかじめ聞きたいこと、確認したいことはリスト化しておくことでスムーズな電話対応を心がけましょう。
配送
花屋といえば花などの植物を販売しているお店ですが、実は配達業務もかなり多い仕事になっています。
そのため、花屋の配達ドライバーは重要な仕事の一つです。
基本的には注文のあった花を時間通りに届ける仕事で、一般的な宅配ドライバーなどとは違って集荷業務などはありません。
その代わり扱う商品が植物なため、より丁寧に扱う必要があるでしょう。
花屋の配達は、恐らく一般の方が想像しているよりも頻繁に利用されています。
花屋によっては配達業者に依頼することもありますが、自社便でフラワーギフトをお届けする花屋もあるでしょう。
贈り物の多くは大切な相手に対して行うわけですから、配達ドライバーの対応や仕事ぶりは花屋の評判にも直結するため、重要な仕事のひとつです。
花屋の配達ドライバーが適当な仕事をしてしまえば、お客様が離れてしまう可能性もかなり高くなってしまいます。気持ちと心に余裕をもって取り組みましょう。
花屋で働くメリットとは
花屋は毎日美しいお花に囲まれて、お花の香りも良くお花が好きな方にとっては夢のようなお仕事ですよね。
ここからは花屋で働くメリットを一部ですが紹介していきます。
- お花に囲まれて生活ができる
- お花の知識が増える
- アレンジメントのセンスが上がる
- 接客を覚えることができる
花屋で働きたいと考えている方は是非、参考にしてみてください。
お花に囲まれて生活ができる
お花に囲まれて生活ができることは大きなメリットの一つですね。たくさんのお花に囲まれて気分もよく、充実した毎日を過ごせそうです。
お花の品種はたくさんあり、季節によってもお店に並ぶお花の種類は変わります。
新色やお花の個体差など色々な発見もあることでしょう。
母の日には、普段あまり来店しない子どもたちや男性の方もお母さんにプレゼントするお花を買いに来店します。色々なお客様とコミュニケーションが取れるのも花屋で働くメリットの一つです。
お花の知識が増える
花屋で働くとたくさんのお花と触れ合うことになるので、おのずとお花の知識が増えていくでしょう。
お花の知識が増えれば、外を歩いていてもお花の品種がわかるようになり、何気なく通っていた道でも楽しく感じられそうです。
アレンジメントのセンスが上がる
花屋ではさまざまな年代・性別のお客様から毎日アレンジメントの依頼があります。
毎日アレンジメントに携わることで、アレンジメントのセンスが上がるのもメリットの一つです。
どんなシーンなのか、どんな色合いがいいのか、お客様からの要望はさまざまあるでしょう。
お客さんに気に入ってもらえたら、リピートしてもらえる可能性も出てきます。
季節感を取り入れてイベントごとのアレンジメントに取り組んだり、日々学べることがありそうですね。
接客スキルが身に付く
花屋は接客も大切な業務の一つです。
ただ物を売ってレジをするだけではなく、お客さんの要望を聞いて花束を作ることや、お客様を想像してアレンジメントをしていくことで自然と接客スキルが身についていくでしょう。
花屋で働くデメリット
花屋は一見華やかなお仕事に見えますが、大変な作業もいくつかあります。
また思っていたより、裏方は華やかではなかったと感じる部分もあるかもしれません。
ここからは花屋で働くデメリットを、厳選して3つご紹介していきます。
- 力仕事が多い
- 給料が低い傾向にある
- 花粉症の人は対策が必要
花屋で働きたいと考えている方は是非、参考にしてみてください。
力仕事が多い
花屋はお花のお世話もお仕事の一部なので、お水が入った重たいバケツを運んだり、大きな鉢を動かしたりと案外力仕事が多いでしょう。
大きな花瓶は水が入ると更に重く、観葉植物を扱う店では抱えるほどのサイズの鉢物の移動もあります。荷物の積み下ろしを行うのも花屋の仕事なので、こういった「力作業」が苦にならない人が向いていると言えるでしょう。
給料が低い傾向にある
労働が多いわりにお給料が低い傾向にあるのもデメリットの一つです。
これは働く地域にもよりますが大体時給1000円~1300円くらいが相場です。
お花というのは、生活必需品ではなく、毎日頻繁に購入する商品ではないというお客様がほとんどでしょう。そのため時給は高額でないことが多いです。
花粉症の人は対策が必要
花屋で働きたいけれど、花粉症であるという方は対策が必要です。
マスクをしたり薬を服用したりして対策をしましょう。
室内では外よりも十分な換気は難しいです。そのためなるべく開放的で空気清浄機が完備されている花屋を選ぶことをおすすめします。
無理のない範囲での出勤日数を希望するとよいでしょう。
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まとめ
お花が大好きで、人に幸せや笑顔を届けられるお仕事を探している方は是非、花屋で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、新人が花屋で働くときに陥りがちな失敗例と、花屋の仕事内容、メリット・デメリットをご紹介しました。華やかな職業に見えて裏側は意外と決まったルーティーン作業も多いと感じた方もいるかと思います。