花屋さんでの最適な服装は?労働環境や仕事内容、面接対策までご紹介

花に囲まれて仕事がしたいけど、仕事内容がよく分からない、どんな服装で行ったらいいの?面接は?疑問は尽きませんよね。

この記事では花屋の仕事をしたいと考えている方に、花屋の職種、勤務形態や働く際にふさわしい服装、労働環境、面接対策まで紹介します。

たくさんのお花に囲まれて働く花屋さんは、花が大好きな人にとって憧れの仕事ではないでしょうか?

しかし実際の仕事内容、勤務形態など分からないことが多いですよね。

今回は、花屋の雇用形態、服装、労働環境、「花屋で働きたい!」という方のため、面接対策についても紹介していきます。

花屋さんにはどんな職種がある?

花屋で働く、といっても職種や勤務形態など細かい分類があります。

個人経営の花屋さんは家族で店を切り盛りしているところがほとんどですが、全国展開をしているようなフラワーショップなどはどのような職種があるのか、紹介していきます。

花屋さんの勤務形態

①   正社員:週に40時間以上勤務する形態です。通常は週5日勤務、ほとんどの花屋がシフト制を組んで営業時間に合わせて仕事をしています。ただし母の日や卒入学シーズンは繁忙期なので、休みを返上して仕事をしないと間に合わない、という場合もあります。

②   アルバイト:週に10~20時間の勤務形態です。学生のアルバイトや、子どもが小さいので長時間勤務が難しいという方がアルバイト希望で働くことが一般的です。

③   パート:パートは週に10~20時間程度の勤務時間で働く雇用形態です。こちらもシフト制で業務にあたることがほとんどで、週3日、週4日と自分で労働時間を決められるのもポイントです。子どもが小さい、配偶者の扶養に入っているので103万以上は働けない、という方がパート勤務を希望します。

④   繁忙期の短期アルバイト:花屋の繁忙期は卒入学シーズンやバレンタインデー、結婚式シーズン、そして母の日。特に母の日はどれだけ手が合っても足りない、という店舗が多いので、この時期の短期アルバイトを募集している場合があります。

店舗の違い

次に店舗の違いをお伝えします。

花屋主に小規模な店舗を構えているお店が「花屋」と呼ばれています。中にはウエディングフラワー、インテリアグリーンなど、専門的な分野に特化しているお店もあります。
生花店(切り花中心)鮮やかな生花を専門に扱う花屋を生花店とも呼びます。季節に応じた花を揃え、鮮度の高い花を提供しています。また生花という鮮度を保つために専門知識と技術を豊富に持ったスタッフも在籍していることがあります。顧客の要望、希望に合わせたアレンジメントを制作、また生花に関する専門知識を提供することもあります。
ホームセンターホームセンターにも花を取り扱っているところがありますね。こちらも季節に合わせた花や観葉植物などを取りそろえています。またホームセンターは庭やベランダで栽培する「ガーデンプランツ」を扱っている所も多数あります。自分の好きな花の種や球根、苗などを購入して、自分で栽培するので、「自分で花を育てたい」「花の成長を楽しみたい」という方はホームセンターでの購入がおすすめです。また花屋に比べて比較的低価格で購入できることも特徴です。
オンライン店舗インターネットの発達で、オンラインで花を注文することができるようになりました。例えば遠くに住んでいる人や敬老の日など、行事に合わせて花を購入し、直接相手に贈ることができます。忙しくて時間がない、近所に希望するアレンジメントをしてくれる店舗がない、という場合は、オンラインを利用するのも方法のひとつです。

このように花屋といっても店舗によって種類があり、力を入れている商品も異なってきます。

花屋さんでの最適な服装

花屋さんに入った方なら分かると思いますが、花屋は商品である花の鮮度を保つため、室内の温度設定が低くなっています。夏ならまだしも、冬は震えるほどの寒さの中、水を使った作業もこなさなければなりません。

では花屋さんで働くのに最適な服装はどういったものでしょうか。

着脱可能な防寒着

上記でも紹介したように、花屋さんは花の鮮度を守るため、基本的に室内温度の低い場所で作業をしています。

そのため、こまめに服の脱ぎ着をしていないと、あっという間に体調を崩してしまいます。基本的にジャンパーやカーディガンなどの羽織るものを着て、温度に合わせて脱ぎ着をしていることが多いです。

撥水しやすい服や靴

花屋にとって水は欠かせない存在です。鉢植えの花に水をあげるのはもちろん、切り花の処理など、よく水を扱う作業をします。そのため足が濡れないような、撥水加工の服や靴を着用して作業にあたります。店舗によっては制服や靴の支給がある花屋もあります。 

動きやすく汚れても目立ちにくい格好

花屋の仕事は優雅でゆったり、といったイメージを持っているかもしれませんが、花屋の仕事の大半は立ち仕事が多く、常に大忙しで一日を過ごすことになります。

花屋で働く場合は、動きやすく、汚れが目立ちにくい恰好の服装が良いでしょう。「花屋の仕事で汚れ?」と思われるかもしれませんが、花の汁や花粉は意外と手や服を汚し、白系の服だと汚れが目立ってしまいます。

花屋は基本的に接客業ですので、お客様に清潔感のある印象を与えるのは当然です。ジーンズは良しとしても、ダメージ加工のジーンズやスウェット、ジャージなどのカジュアル過ぎる格好はNGです。

おすすめは黒のエプロン。黒は汚れが目立たないうえ、店内の花の色の邪魔をしないのでスッキリとした印象を与えます。

お店に合わせたスタイルの中でおしゃれな服装

花屋では、店舗に合わせたスタイルの服装をしましょう。制服があればそれを着用するだけなのですが、あまりカジュアル過ぎない、動きやすい服装が望まれます。髪が長い人は結うことを忘れずに。また、花の香りを楽しみ、選んでもらうためにも香水などの匂いの強いものは勤務中は避けます。清潔なイメージを持ってもらえるよう心がけましょう。

「おしゃれをしたいな」と思うのなら、柄なしのブラウスや黒のロングパンツがおすすめです。

注意点として、赤は「お祝いの色」なので、お供え用の花を買いに来る人にとっては失礼にあたる場合もあるので避けましょう。マナーとして覚えておきましょう。

花屋さんの労働環境

次に花屋さんが働く労働環境についてお伝えします。

仕事場の温度は低い

花屋では花の品質を保つため、室内温度を低めに設定しています。

店舗にもよりますが、大体15~20度に設定されています。春や秋の季節に相当しますが、エアコンの風で調整しているので、実感はもっと低いと感じるでしょう。夏は涼しくていいですね。

キーパーと呼ばれる、花の冷蔵庫は5~10度。冷蔵庫より少し高い程度です。キーパーは一日に何度か出入りする必要がある場所なので、やはり上着は持っていた方が良いといえます。 

水を使う

花屋の仕事では水を扱います。特に冬場、水に触れるのは指先が痛くなるほど冷たいのですが、水を使わない作業はほとんどありません。週に何度か、バケツの水換えを行い、中を掃除して花を入れます。そのため、水仕事用の手袋を用意している職場が多いです。

力仕事が多い

表側の華やかな見た目とは想像がつかないと思われるかもしれませんが、花屋は力仕事が多い職業です。花の積み下ろしや段ボールの解体作業、水の入ったバケツを持ったり、大きな観葉植物を飾っているオフィスに配達の際、階段を使って重い鉢を持って行ったりすることもあります。 

花屋さんの仕事内容

 次に具体的な仕事内容をお伝えします。

花や植物の管理

やはり大切なことというと、「花・植物の管理」です。

花屋の毎日のルーティーンは、販売する販売する花や植物を美しい状態に保つための管理に多くが占められています。

切り花を長持ちさせるためには、水揚げを丁寧に行うことや、切り花を挿しているバケツの水をこまめに交換し傷まないようにすることなどが欠かせません。

鉢植えについても、毎日状態をよく観察し、病気や害虫の発生がないかチェックします。

また、切り花と鉢植えに共通して、古くなって傷んでしまった花や葉を取り除く作業があります。作業の中で発生するゴミを片付け、掃除する作業も求められます。

これらのルーティーンワークは非常に地道で、花屋のおしゃれなイメージからは少々意外な側面かもしれませんが、やはり重要で欠かせない業務内容です。 

接客

お客様は、花束を誰かにプレゼントしたい、アレンジメントを頼みたいなど、様々な要望があります。それに迅速に対応し、最高の商品を提供することが必要です。お客様の要望に耳を傾け、お客様に笑顔と幸せをお届けすることも大事な仕事ですね。

フラワーデザイン

花屋で働く人のセンスが問われる、フラワーデザインの仕事。経験がものをいう仕事ですが、先輩たちの作品を見ながら勉強したり向上が見込める作業です。服や髪に流行があるように、フラワーデザインにも流行があります。

シンプルなデザインのアレジメントを求められているのか、華やかなデザインが好みなのか、お客様の希望を上手に聞き出して、希望に見合ったアレジメントを制作します。

事務

花屋は事務作業も重要な業務です。その日の売り上げや顧客管理、入荷した花などを記録します。

また最近は個人経営の花屋でもwebサイトを展開しているお店も多くなりました。そのためマメな更新やブログなどの作業も業務として取り入れています。 

配達・梱包

花屋によっては配達や梱包作業も自社で行っている場合も多くあります。

配達先は個人宅やイベント会場、企業やオフィスなどお客様の要望で幅広い場に配達します。運転免許を所持している場合は重宝されますね。

花屋さんで働く際によくある質問

次は、花屋さんで働きたいと思っている方向けに、よくある質問について回答していきたいと思います。

学歴は必要?

基本的に花屋さんで働くにあたり、学歴を重要視している企業は少ないです。専門学校で知識やスキルを学ぶ方法もありますが、実際の業務で自然と身についていくという考えの企業が多いです。

資格やスキルは必要?

フラワーデザイナーやフラワー装飾技能士といった資格もありますが、重要視していない企業がほとんどです。資格を持っていれば歓迎されますが、持っていなくても問題ありません。未経験から働き始め、経験を積んで正社員になる場合も多い職業です。研修制度を設けている企業も増えているので資格やスキルをもっていなくても花屋になることができるでしょう。

どんな人が向いている?

花屋の仕事に向いている人は、お花や植物が大好きで花屋さんとして一人前になりたいという情熱を持った方が向いているといえます。大好きなものに囲まれて毎日を過ごし、お花を扱うことで誰かを笑顔に、幸せを届けていれば自然と自分に関わるお客様も実りある生活となるでしょう。お客様は大切な日を彩る重要な役割を花に託しています。花屋の仕事は、「お客様が素晴らしいひとときを過ごせるよう心配りをする仕事」に興味がある方にとって、花屋は大変やりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。

花屋さんの年収はどのくらい?

花屋の正社員の平均年収は、325万円程度と言われています。

これを月収に換算すると、27万円程度になります。

国税庁の調査によると、2020年の日本の平均年収は461万円とされており、花屋の年収は比較的低めであることが分かります。

そのため、収入よりも、花に関わる仕事がしたい・花に関するスキルを活かして働きたいというという心意気や、花屋の仕事におけるやりがいなどを重視する人向きの仕事と言えるでしょう。

なお、給与が比較的低い水準であることは、食品などと違い花屋の売上が季節やイベントに依存する度合いの高いものであることや、生花を扱う性質上、ロスが起こりやすいことなどに起因するようです。

花屋さんでの面接対策

花屋で働きたいと考えた際、まず最初の関門は面接ですね。

ここでは花屋さんの面接対策を紹介していきます。 

志望動機

志望動機は自分の軸となる志望動機をある程度用意しておきましょう。

植物全般に対する強い興味があることや、さらに「花を通してお客様を笑顔にしたい」という思いがあること、人とコミュニケーションを取るのが好きで接客業をしていた経験がある、やってみたいと考えていることなどもアピールしましょう。

また、数ある花屋さんの中で、なぜこの店で働きたいのかという理由もしっかり書くと、採用担当者に好印象を与えます。「花を通してお客様に幸せな気持ちをお届けしたい」という強い熱意と自身の強みを活かす動機を軸にして面接に臨みましょう。

花屋やサービス業の経験の有無

以前にも花屋で勤めていたということは即戦力につながるので、求人先でも歓迎されるでしょう。

また、経験がなくとも、サービス・接客業の経験がある方もぜひアピールしましょう。

花屋の中には未経験でも丁寧に指導して、将来的に活躍できる人材を育てている店舗もあります。 植物の知識やアレンジメントのデザインセンスは未経験であっても毎日の仕事の中で自分のものになっていくので、未経験でも強い意志があれば採用につながります。

心構え

お伝えしたように、花屋の仕事は華やかな表向きとは異なる力仕事や、毎日のルーティーンがあります。それを理解した上で面接に臨みましょう。ある程度の期間は新しい環境や仕事に慣れていくための期間だという心構えをしておくことも大事です。

働き方や時間

花屋の勤務時間は、基本的には店舗の営業時間に準じます。

店舗によって、9時頃に店を開けて夜は18時など比較的早く店を閉めるところもあれば、お昼前に開店し、22時頃まで営業するところなど、さまざまです。

また、多くの花屋は土日祝も営業しているため、シフト勤務が多くなります。

季節のイベント前など繁忙期には注文量が増加するため、残業や休日出勤が求められることもあります。

アルバイトの場合は1日4時間~8時間程度、週に2日~5日程度の勤務が一般的です。

働き方や時間はそれぞれの事情によって様々ですが、花屋では人を集客しやすい「土日祝日」やイベントごとの時期に勤務に入れる人を企業側は重宝します。年間でいうと年末年始やお彼岸や母の日、お盆やハロウィンなどさまざまあり、一定の期間ごとに忙しい時期があり臨機応変な働き方が望まれます。

花屋さんで働くならプレミアガーデン

花屋で働きたい人におすすめな勤め先がプレミアガーデンです。

プレミアガーデンは「フラワーギフトを通して「人と人の関係」「大切な時」を演出する会社」を企業理念としています。仕事内容は、花の手入れ、アレンジメント・スタンド花・花束・ブーケ制作、配達、来店接客、ラッピングなど、花に関する業務は一通りあります。

また、プレミアガーデンでは未経験者でも仕事ができるようになるための3年間のプログラムも用意しており、専属の先輩がついて教えてくれます。

採用も常時行われていますので、まずはサイトを確認してみてはいかがでしょうか?

 プレミアガーデンの募集要項はこちら

まとめ

花屋の仕事をしたいと考えている方に、花屋の職種、勤務形態や働く際にふさわしい服装、労働環境、面接対策まで紹介しました。

花屋の仕事内容、労働環境を踏まえた上での花屋での最適な服装は、

  • 着脱可能な防寒着
  • 撥水しやすい服や靴
  • 動きやすく汚れても目立ちにくい格好
  • お店に合わせたスタイルの中でおしゃれな服装

以上を踏まえ、その企業独自の決まりがあればそちらに従って職場を居心地のよいできるようにしていきましょう。

学歴や経験、スキルがなくてもチャンスはあります。毎日花に囲まれた生活をぜひ楽しんでくださいね。

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