花屋のパートはきついって本当?おしゃれに見える花屋の舞台裏を紹介
四季折々の美しい花が並ぶ花屋さん。そんな花に囲まれてパートができたらと考えたことがある人は多いかもしれませんね。
しかし、花屋の仕事は見た目以上に体力仕事が多くて大変、という口コミや評判を目にすることが多く、働くことを躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は働きたいけれど大変そうだからと一歩を踏み出せずいる人に向けて、花屋の仕事は本当にきついのか?どんなところが大変で、どんなところにやりがいがあるのか、徹底解説していきます。
花屋のパートがきついと言われるのはなぜ?
どんな仕事にも、大変な部分はあります。しかしなぜ、花屋のパートはそれほどにも大変、きついと言われることを目にするのでしょうか。
その理由は働く前に思い描く花屋のイメージと現実のギャップにあるようです。花屋さんは美しい花に囲まれてのんびりしたイメージを持っている人が多いはず。しかし実際は朝から閉店後まで作業が多く、ゆったりとしている時間があまりありません。基本的に立ち仕事なので、体力が必要な仕事でもあります。
子どもの頃に憧れた人も多く、「花屋さん=のんびりとした、おしゃれな仕事」というイメージが強く、実際に働いてみたときのギャップの大きさから大変だと感じる人が多いのではないでしょうか。まずは花屋の仕事がきついと言われる理由をみていきましょう。
作業のほとんどが立ち仕事
花屋さんでの仕事はほぼ1日中立ち仕事が多いです。お客さまがいない時間帯も、花瓶の水替えや、ディスプレイの手直し、作り置きブーケの作製など、休憩時間以外に座って作業をすることはほとんどないというお店が多いでしょう。
店内の什器や、大きな花瓶、大型の観葉植物など、重いものを運ぶことも多いので体力のいる仕事です。今までオフィスワークやパソコンを使う仕事をしていたという人や、長時間立ちっぱなしの仕事環境に慣れていない人だと、立ち仕事に慣れ体力がつくまでは苦痛に感じるかもしれません。
冬の寒さがきつい
冬場のお店の寒さも「きつい」といわれる理由です。ほとんどのスタッフはダウンベストや防寒対策をしていますが、寒い時期でも暖房を効かせすぎると「花痛み」が進んでしまうので、寒い中での作業になります。水を扱う仕事も多いため、末端から冷えてしまうことも。十分な防寒対策を用意しておくことが重要です。
手荒れが続く
水仕事で手がふやけ、傷つきやすくなったところにバラの棘や大きな枝を扱ったりすることで手が傷ついてしまうことがあります。草花の管理業務は日々成長するのでお手入れはかかせません。手袋をするなどの対策をしたり、クリームをこまめに塗ったり対策を考えておくといいでしょう。
仕入れのある日は朝が早く長時間勤務になりがち
花市場の仕入れは早朝から始まります。仕入れを担当するようになるとどうしても、出勤から閉店作業まで長時間勤務になるお店が多いです。
朝が弱くどうしても起きられないという人にはつらい仕事かもしれません。
シフト面でも、接客業なので土日祝日は出勤になることがほとんど。特に母の日、年末年始の物日と呼ばれる繁忙期には、店舗スタッフ総出で準備にあたるので、休むのは難しいでしょう。
個人経営の花屋さんでは、少人数でシフトを回しているお店が多く、急に休みづらいという不安要素も。シフトや休み希望に関しては、働くお店によってかなり差がある部分なので事前に十分なリサーチをしておく必要があります。
時給が低い
花屋でパートをする際の時給は、その地域の最低賃金くらいというお店もたくさんあります。体力が必要で慌ただしく、決して楽ではない仕事内容ですが、残念ながらパートの時給は高くはありません。
きついと感じるのは理想とのギャップ
体力が必要な仕事は他にもありますし、花屋以外にも大変な仕事はいくらでもあります。
しかし、花屋でのパートを検索すると予測変換に出てくるくらい花屋の仕事がきついと思われているのは、冒頭でも触れた通り、イメージする仕事と実際の仕事内容にかなりギャップがあるからではないでしょうか。
この記事を読んでいる人の中には、これから花屋でパートをしようか悩んでいる人や、ずっと憧れているけれど一歩が踏み出せないという人もいるはず。そんな人のために、多くの人がイメージする花屋と、実際の仕事を比較してみましょう。
花屋の仕事にゆったりした時間はない
残念ながら、花屋の仕事でゆったり、のんびりした時間が流れていることはほとんどありません。お客さまの来店があれば対応することはもちろん、花たちは生きているので管理に費やす時間もかなり多いです。空き時間には、作り置きの花束を製作したり、予約の準備をしたり、配送や仕入れの業務があったりと、やることはたくさんあります。
また、花束を製作すると枝の切れ端や葉で、すぐに店内が散らかってしまうので、お店を綺麗に保つための掃除も必要不可欠です。
見た目以上に勤務中は慌ただしい、ということを覚えておきましょう。
最初から花束やアレンジメントを教えてもらえるわけではない
花屋でパートをしたいと思う人の多くは、花束やアレンジメントの製作に憧れて働き始めますよね。しかし入社してから、花束やアレンジメントを作れるようになるまでには、最低でも1年、長いと3年以上かかるというお店もあります。
お客さまに届ける大切な花束やアレンジメント、修業を積んで美しいものを作ることができないと任せてもらうことはできません。花束やアレンジメントの作り方にはマニュアルも、正解もないので自分自身でスキルアップし、お店で認めてもらえるように努力する必要があります。
最初はとにかく雑用と力仕事
未経験で採用された場合、最初の数か月間はとにかく水上げと店内清掃、水替え作業などの雑用を任されるということは認識しておいた方が良いでしょう。水上げとは、市場から納品した花をなるべく長く楽しめるように処理する作業で、花屋で働く上で欠かせない業務です。
もちろん、少しずつ花束の組み方やアレンジメントの作り方を教えてもらえるお店がほとんどですが、その前には水上げ作業や水替え作業を1人前にできる必要があります。大変だと感じる事も多いかもしれませんが、こればかりは先輩も通ってきた道なので、花束やアレンジメントを作れる日を夢見て、日々こなしていきましょう。
どんな人なら花屋になれるの?
きついと言われることも多い花屋での仕事。しかし、花屋で働いている人の多くは花屋であることに誇りを持ち、仕事が楽しくて仕方がない人が多いという現状もあります。
大変なことも多いですが、それ以上に大きなやりがいを感じられ、続けたいと思える魅力的な仕事でもあるのです。
つらくてやめてしまう人と、働き続けたいと思える人、その違いはどこにあるのでしょうか。この項目では花屋に向いている人の特徴をまとめました。
体力がある人
花屋として働くためには体力は必要不可欠です。母の日や年末年始の物日と言われる日には、早朝から夜までの勤務になるケースもあるので、どんなにやる気があっても体力がないと仕事を続けるのは難しいかもしれません。
大きな花瓶は水が入ると更に重く、観葉植物を扱う店では抱えるほどのサイズの鉢物の移動もあります。仕入れや配送の際に使う車の運転を任されることも。荷物の積み下ろしを行うのも花屋の仕事なので、こういった「力作業」が苦にならない人が向いていると言えるでしょう。
とにかく花が好きな人
花屋に勤務するスタッフの多くは、大変でも花が好きだから続けられるという人。
実は花屋で働くために特別な資格は必要ありません。だからこそ、花が好きで花屋になりたいという熱意があれば、どんな人でも花屋を目指すことができます。
花は生き物なので、まったく同じ花に出会うことは二度とありません。自然の美しさをこんなに近くで感じながら働くことができる花屋は、他に類を見ない唯一無二の環境と言えるでしょう。
とにかく花が好きで、花を扱う仕事がしたい人。花でお客さまを感動させたいと思える人。そんな人なら花屋で長く働き続けることができるはずです。
自ら学ぶ姿勢を持っている人
花の専門学校に通って花屋になったという人ももちろんいますが、未経験や他の業種からの転職も多い仕事です。
花屋に必要な資格はないので、自分自身でスキルや感性を磨き、美しい花束やアレンジメントを作る努力をする必要があります。花にも流行りがあるので、花以外のさまざまなトレンドを敏感に追うことができる人も花屋に向いていると言えるでしょう。
花と直接関係しているわけではなく、カラーリングやディスプレイのスキルなどが花屋で活かされることもあります。多方面で自分のスキルアップのために勉強できる人が花屋に向いている人材といえるでしょう。
コミュニケーション能力を持っている人
花屋にもう一つ欠かせないもの、それはコミュニケーション能力です。お客さまの思い描くイメージを想像し、形にするのが花屋の仕事。どんなに自分では素晴らしい、素敵な花束ができたと思っても、お客さまの希望するイメージと一致していなければ決して満足してもらうことはできません。そのため、花屋にはお客さまの会話からイメージを引き出すヒアリング能力が必要不可欠と言えるでしょう。
花屋に来るお客さまは年齢層も広いので、幅広いお客さまとコミュニケーションを取る機会が多いのも特徴。接客するうちに、お客さまのイメージを引き出すための会話がうまくなるはずです。
大変なことも多いけれどやりがいが大きい
大変でつらいと感じることも多い花屋での仕事。しかしそれ以上に、花屋はやりがいの大きい仕事です。花が必要とされるのは、結婚式やお葬式、お誕生日やお祝い、送別などといった人生の大切な瞬間。お客さまのそんな大切な時に、花を通じて立ち会うことができるのが花屋で働く大きなやりがいであると言えるでしょう。
他にも、花屋は技術職なので一度覚えた知識やスキルがあれば、子育てなどで退職した後も復職しやすいはずです。実際に働く人の中には、子育てをしながら働くスタッフも多く、自分の生活スタイルに合わせた多様な働き方ができる仕事でもあります。
ここからは、花屋で働くメリットに注目してみましょう。
美しい花に囲まれて働ける
花が好きな人にとって、美しい花に囲まれた環境で働くことができるのが花屋で働くメリットではないでしょうか。
花は生き物などで、同じ花の同じ品種であっても、その時々の仕入れで表情がまったく変わります。チューリップなどは、店頭に並べてから夜になるまでにぐんぐんと成長する姿を身近で感じることができるはず。
花を観賞したり、茎や葉に触れたりする事には、ストレスを軽減させ心を安定させる効果が期待できることがわかっています。「花に囲まれ、花に触れて仕事をすることができる」それは、花屋で働く一番大きなメリットです。
自分の作品で人を喜ばせることができる
花が必要とされるシーンは、お客さまにとって特別な場面であることが多いです。
結婚式やお誕生日のお祝い、プロポーズなどの喜ばしいシーンや、お葬式やお悔やみなど大切な時間を過ごすシーンでも花が必要とされています。
花屋は、そんなお客さまの大切な瞬間をサポートできる唯一無二の仕事。働いているとお客さまから直接感謝を伝えていただける機会も多いです。自分でつくった花束やアレンジメントが、誰かのお祝いの瞬間を彩ることができるのは、この仕事の大きなやりがいではないでしょうか。
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まとめ
花屋のパートのつらいところや大変なところ、やりがいについて紹介しました。花屋のパートに関して調べていくと、きつい、大変と書かれている記事が目立つので不安に思う人も多いのかもしれません。しかし、花屋はその大変さ以上に、お客さまの大切なシーンに花を通して一緒に参加し、喜んでもらうことができる唯一無二の仕事です。
花の仕事に興味があるという人は、ぜひプレミアガーデンの求人情報もチェックして、夢への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。