フラワーデザイナーの正社員になるにはどうればいい?お仕事内容や雇用先をご紹介

「キレイなお花に囲まれて働きたい」と思う方に人気のフラワーデザイナーは、生花でさまざまな装飾作品を作り出す魅力的な仕事です。

しかし、正社員求人を探そうとすると、「未経験OK」「最寄駅」「賃金」などを指定すると、なかなか見つけられないということも少なくありません。

この記事では、フラワーデザイナーとしての働き方をはじめ、雇用形態やメリット、求人の見つけ方などをご紹介します。

正社員のフラワーデザイナーとしての働き方

花屋でアルバイト経験のあるという方はいるかもしれませんが、フラワーデザイナーの正社員として働いたことのあるという方は多くはないのではないでしょうか。

フラワーデザイナーの仕事は、一般の会社員と比べると勤務内容などに特徴的な部分があります。

ここでは、フラワーデザイナーがどんな働き方をする仕事なのかをチェックしてみましょう。

業務内容

フラワーデザイナーは、生花やグリーンを用いたギフト制作や空間装飾を担う仕事です。正社員としての働き方は、店舗での制作・販売を中心とするケースと、ブライダルやイベント現場での装飾を中心とするケースに大別されます。

店舗配属では注文内容に合わせた花束やアレンジメントの制作、接客、仕入れや手入れ、配達まで一連の業務を担います。母の日や年末などは注文が集中するため、短時間で美しく仕上げるスピードが重視されます。

一方、会場装飾を担う場合は、結婚式やパーティーに合わせて前日夜間の設営や当日の撤収など、現場スケジュールに沿った動きが必要です。

いずれも「作品を通じて要望に応える」ことが基本で、ヒアリングから提案、制作、納品までを一貫して対応する場面が増えます。

勤務時間

所定は実働8時間のシフト制が一般的ですが、仕入れを担当する場合は朝の花市場に合わせて早朝勤務になることがあります。ブライダルやイベント対応では土日祝の稼働や前日夜間の準備が発生する一方、平日に代休を取得する運用が多く見られます。生花は鮮度管理が重要なため、繁忙期には生活リズムが不規則になりやすい点をあらかじめ理解しておくとよいでしょう。

休日休暇

イベント会場などへ出向くフラワーデザイナーの場合は週末の作業が多いため、平日休みとなることが多いです。

また、ブライダルシーズンや年末年始などの繁忙期は、固定休はないと考えたほうが良いかもしれません。

フラワーショップで勤務した場合は店舗によりますが、定休日を設けていない場合が多く、母の日などの繁忙期はスタッフ総出でアレンジメント作りに取りかかることがあります。

そのため、フラワーショップの場合でも休暇は不安定といえます。

求められるスキル

正社員採用で評価されやすいのは、基本的なアレンジ技術と接客対応力、そしてヒアリングを通じて要望を形にする提案力です。

制作現場では体力と段取り力、現場装飾では空間把握力や安全配慮も問われます。

必須資格はありませんが、フラワーデザインやカラーコーディネートに関する民間資格、普通自動車免許はプラスに働く場合があります。たとえば、配達や現場搬入で運転が求められる職場では免許の有無が選考に影響することがあります。

正社員のフラワーデザイナーの平均給与

待遇は企業規模や業務範囲で差が出やすく、全国的には年収で250万~300万円程度とされることが多い一方、役職手当や現場手当、深夜手当などで上下します。

初任給は月給15万~25万円のレンジが中心で、経験の積み上げや担当領域の拡大に伴って昇給するイメージです。

応募の際は基本給だけでなく各種手当や賞与、固定残業の有無、深夜・休日勤務時の運用までを総合的に確認しましょう。

フラワーデザイナーを雇用している職種

フラワーデザイナーと一言でいっても、活動の場はさまざまです。

ここでは、フラワーデザイナーを雇用している職種をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

花屋

フラワーデザイナーの勤務先といえば、多くの方が花屋を思い浮かべるのではないでしょうか。

花屋では接客をはじめ、販売やアレンジメント作成、仕入れ、手入れ、配達などを担当します。

大手企業であれば結婚式場などと提携していることも多く、さまざまな場面で経験を積みやすい傾向にあります。

また、完全週休2日の場合もあり、シフト制のアルバイトからでもスタートできるため、未経験の方でも採用されやすいでしょう。

イベント会社

パーティーなどを開催するイベント会社でも、フラワーデザイナーを雇用している場合があります。

パーティーや発表会など、取り扱うイベントに合わせて会場の生花や植物のディスプレイ装飾を作成することが主な業務です。

多くのスタッフと仕事をするため、チーム内で柔軟に対応できるコミュニケーション力が必要不可欠です。

自分の作品を生み出すことも大切ですが、クライアントの要望やイベントのテーマを優先する必要があり、柔軟に対応できることが求められます。

ブライダル関係

ブライダル関連はフラワーデザイナーの腕の見せどころといっても過言ではありません。

式場や披露宴の空間の装飾、花嫁のブーケや髪飾りなど、喜ばれる場面が多く、やりがいのある仕事です。

クライアントの思いをヒアリングする必要があるため、高いコミュニケーション力や提案力が求められます。

正社員のフラワーデザイナーとして働くメリット

正社員のフラワーデザイナーとして働くメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

以下では、正社員のフラワーデザイナーとして働く主なメリットを3つご紹介します。

安定して働ける

フラワー業界は繁忙期と閑散期に差があり、アルバイトやパートでの求人募集には不安定という一面があります。

しかし、正社員として登用されることで時期に関係なく常に花と関わりながら安定して働くことが可能です。

また、長期間継続することで昇給やマネージャーなどの管理職へ昇進というキャリアアップも見込めます。

正社員として確実な実績を積むことで、安定した生活が期待できるようになるでしょう。

活動の場が広がりやすい

フラワーデザイナーは技術を磨いていくことで、どんどん活動の場が広がる業界です。

未経験の方が花屋からスタートしたとしても、そのなかでブライダルやイベントのディスプレイ作りなどに関わることがあります。

勉強や資格取得などのスキルアップをしながら取り組めば徐々に評価されていき、仕事を任せてもらえるようになります。

さらには、知名度があがることでフリーランスとしても独立ができるため、やりがいのある仕事といえるでしょう。

成長につながる機会が多い

フラワーデザイナーは常にアレンジメント作品と向き合うため、成長につながる機会が多い職業といえます。

日々お客さまの希望に添ったアレンジを作成していくことで、花種や色彩感覚、デザインなどが磨かれていきます。

クライアントのニーズに答えるためには高いスキルだけではなく、流行などに敏感であることも必要不可欠です。

誠実に仕事と向き合っていくことで、日々成長していける仕事といえるでしょう。

正社員のフラワーデザイナーとして働くデメリット

正社員のフラワーデザイナーとして働くメリットについて解説してきましたが、当然デメリットも存在します。

せっかく正社員として働いているのに、あとから向いていないと気づいてしまうと後悔につながりかねません。

ここでは、正社員のフラワーデザイナーとして働く主なデメリットを3つご紹介します。

体力的につらいときがある

華やかなフラワーデザイナーですが、実際には重労働が多く、体力的につらいと感じることは少なくありません。

正社員になれば仕入れを担当することがありますが、大量の花の搬入や毎日の水替えなどは体力勝負です。

また、イベント装飾に訪れた際も水の入った重い花瓶や容器を動かすこともあるため、ある程度体力に自信がなければ厳しいかもしれません。

虫の対処をしなければならない

市場に出ている花は虫対策がされた状態であるため、生花店で虫が出ることはほとんどありません。

しかし、鉢植えや花の奥などからアブラムシや毛虫、アリなどの虫が出ることがあります。

ギフトの花に虫がついていてはお客さまに迷惑がかかってしまうため、事前に虫のチェックをすることもフラワーデザイナーの大切な仕事の1つです。

正社員の場合はアルバイトが処理できない虫の駆除も任されることがあるため、虫に対して耐性があることが求められます。

低温の環境下で仕事をすることが多い

フラワーデザイナーは優雅な印象がありますが、実際には低温の環境下で勤務することが多く、厳しい現場という一面があります。

生花の鮮度や美しさを保つには室温を10~15℃に設定する必要がありますが、人にとっては肌寒く感じる温度です。

温度があがると花が咲いてしまうため、冬でも暖房はつけず低温環境を保ち続けるしかありません。

そのようななかで水揚げなどの作業を行うため、寒さが苦手な方にはつらく感じるでしょう。

フラワーデザイナーとフラワーコーディネーターは違う?

花を使用した仕事でフラワーデザイナーを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

しかし、フラワーデザイナーと似たフラワーコーディネーターという職種もあり、「違いが分からない」という方は少なくありません。

この2つはフラワーデザインを主とする業種なのですが、仕事内容には多少の違いがあります。

以下では、それぞれの違いを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

フラワーデザイナー

フラワーデザイナーは、フローリストでの販売業務やイベント会場などの装飾をする仕事です。

フラワーコーディネーターに比べて活躍の場が広く、イベント会場やホテル、ブライダル会場のほか、発表会やレストラン、企業の店舗など、花が必要な場面であれば幅広く対応します。

クライアントの希望を聞きながらディスプレイなどを作成しますが、自分のこだわりも取り入れやすく、比較的自由な発想で作品作りができるという一面があります。

フラワーコーディネーター

一方、フラワーコーディネーターも同じように生花で装飾をする仕事ではありますが、活動の場はやや狭いです。

ホテルや結婚式場などで活躍することが多く、これらをメインにしている方をフラワーコーディネーターと呼ぶこともあります。

装飾する対象は空間全体であるため、非常に規模が大きく、作品はクライアントの要求が最優先となることが多いです。

高いスキルとセンス、提案力などが求められるため、まずはフラワーデザイナーとして経験を積んでからフラワーコーディネーターとして働く方は少なくありません。

フラワーデザイナーに向いている人

正社員としてフラワーデザイナーを目指すならば、「自分に向いているか」と不安になる方は多いのではないでしょうか。

フラワーデザイナーは個性的な仕事であるため、適性があるかないかが大きく関係します。

ここでは、フラワーデザイナーに向いている人の特徴を4つご紹介します。

自分の性格が合っているかどうか、一度チェックしてみましょう。

花や植物が好き

フラワーデザイナーとして、一番大切なのは花や植物が好きということです。

フラワーデザイナーは好きな花に囲まれて一年中過ごすことができ、その季節にしかない旬の花がたくさん入荷するため、自然と知識が増えて楽しく働くことができるでしょう。

また、好きなことであれば花の基礎知識や管理方法、花言葉、資格試験の勉強などもそれほど苦労を感じずに吸収できる可能性があります。

色彩感覚が鋭い

さまざまな色合いの花を扱うフラワーデザイナーには、色彩感覚が鋭い人も向いているといえます。

フラワーデザイナーの仕事では、花束やブーケ、ブリザーブドフラワー、ディスプレイなど、どれもテーマに添ってさまざまな花をバランス良く配置し、美しいグラデーションを演出します。

カラーコーディネーターなどの資格を取得して努力で技術を向上することももちろんできますが、本能的なセンスを持っている方は非常に有利といえるでしょう。

想像力や発想力がある

フラワーデザイナーとして結果を残すためには、自分らしい想像力や発想力を持っていることも大切です。

たとえば、「ブライダルブーケを白で」と注文され、その通りに作成しているだけではオリジナリティに欠けます。

独自の発想力を活用しながら作品を作成していけば、クライアントからの評価がぐっとあがるでしょう。

また、次の仕事への展開にもつながる良いPRにもなります。

高いコミュニケーション能力がある

フラワーデザイナーの仕事は、作品を作成するだけではありません。

店舗であれば目の前のお客さまと会話をしつつ、希望を聞きながらスピーディーに商品を作成します。

イベント会場の設営の場合もチームで行うことが多く、打ち合わせを何度も重ねて作品を手掛けていきます。

このように、フラワーデザイナーは人と関わるタイミングが非常に多いため、高いコミュニケーション力は必須といえるでしょう。

フラワーデザイナーの正社員求人の見つけ方

「思い切ってフラワーデザイナーに転職するぞ!」と決意しても、正社員のフラワーデザイナー求人はどこで見つければ良いのか分からないということがあるのではないでしょうか。

求人情報を確認しても、「未経験歓迎」や「通勤徒歩圏内」、「年齢不問」などの条件にこだわっていると、自分に合った企業とはなかなか巡りあえないものです。

フラワーデザイナーの正社員求人の情報は、効率的に収集することができるため、下記にて主な方法をご紹介します。

花屋などの公式サイト

花屋によっては公式サイトで正社員の求人募集をしていることがあります。

興味のある企業があればホームページを一度確認してみると良いかもしれません。

忙しい期間しか募集していないという場合もありますが、年間を通して正社員を募集している企業もあります。

公式サイトからの応募であれば企業の雰囲気が分かりやすく、どういった企業なのかを把握しやすいという特徴があります。

その企業の雰囲気や特徴などを知りたい場合は、公式サイトから応募することを検討してみると良いでしょう。

求人サイト

自分に合った条件で効率的にフラワーデザイナーの仕事を見つけたいなら、Web上の求人サイトの活用もおすすめです。

求人サイトは学歴や年齢、経験、月収、雇用形態、勤務形態などの検索条件を絞って、すばやく最適な求人を見つけられます。

また、転職エージェントなどの求人サイトに登録しておけば新しい情報はメールで通知されるため、すぐにチェックすることが可能です。

近年ではフラワー業界専用の求人サイトもあるため、一度覗いてみると良いでしょう。

ハローワーク

ハローワークは、厚生労働省が運営する総合的雇用サービスです。

ハローワークの求人情報にもフラワーデザイナーは掲載されており、無料で利用できるのが嬉しいポイントです。

そのほかにも、必要な資格やスキル取得のための研修支援や就職サポート相談、子育て中、外国人など、状況によった専門窓口も設置されているため、用途に応じて利用できます。

1つでも多くの新着求人を知りたいという方にオススメです。

まとめ

正社員のフラワーデザイナーは華やかでキャリアアップが見込める安定職である反面、力仕事や虫の処理、低温での作業など、ある程度忍耐力やタフさが求められる仕事です。

そのため、体力に自信がある場合や虫に触れるという方でなければ、長く働くのは難しいかもしれません。

また、フラワーデザイナーは1つの求人情報で探すと、希望通りの企業と出会うのはなかなか難しいかもしれません。

花屋の公式サイトにある求人ページであれば詳しく情報が出ているほか、職場の雰囲気も把握しやすいです。

正社員のフラワーデザイナーとして働きたい場合は、プレミアガーデンで働いてみてはいかがでしょうか。

ご興味がある場合は、ぜひ一度ご応募をご検討ください。

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