お花屋さんってどんな仕事？新人とベテランの仕事の違いも紹介
お花屋さんは、綺麗なお花に囲まれてとても華やかな仕事というイメージがあるかもしれません。
しかし、華やかな仕事の裏側には、大変なことも多いです。華やかさだけに憧れてお花屋さんで働いてしまうと、こんなはずじゃなかったということにもなりかねません。
そうならないためにも、花屋さんの仕事を把握しておきましょう。
この記事では、お花屋さんとはどんな仕事なのか、仕事内容を詳しくまとめています。
お花屋さんの仕事は大きく分けて5つ
お花屋さんの仕事は、大きく5つに分けることができます。1日の流れに沿ってひとつずつみていきましょう。
花の仕入れ作業
お花屋さんでは、花を仕入れる仕事があります。仕入れは、市場に出向いて行います。
花の仕入れをする際は、早朝から買い付けにいかなければいけません。お花屋さんにもよりますが、だいたいは週に2回から3回仕入れをします。売れ残ってしまうと花が傷んで売れなくなるので、売り切れる量を仕入れなければいけません。どれだけ売れるのか、どの花が売れるのかということを見極められるようになるには、経験を積まなければならないでしょう。
仕入れた花の手入れ
仕入れした花は、そのまま店頭に並ぶわけではありません。それぞれの花ごとに適した処理をしてお店に並べていきます。鮮度を保つために、葉っぱや茎などをお手入れして、バケツに水を入れて生けます。この作業を水上げと呼びます。1度お手入れしたら終わりではなく、バケツの水の入れ替えも必要です。
また、花に虫がついていないかどうかも確認します。もし枯れている花がある場合や傷んでいる花がある場合は、処分する作業も行います。
接客業務
花屋さんのメインの仕事にもなるのが、接客です。お客様の要望を聞いて、おすすめのお花をご提案したり、フラワーギフトを用意したりします。花について色々質問されることもあるので、それらも丁寧に対応していきます。
ここでどのような接客ができるのかで、お店のリピーターが増えるかどうかも変わってくるでしょう。接客では、お会計やラッピングなども行います。
陳列、整理業務
お花屋さんの仕事として、陳列や整理の仕事もあります。お店で売りたいと思っているものや、おすすめしたいと思っているものは、売れやすい場所に置きます。
季節の花は、特に売れやすいように並べるお店が多いです。お店の装飾やお花の飾り付けも行います。
ネットショップ運営
ネットショップも行っているお花屋さんでは、ネットショップの運営も仕事に含まれます。インターネットで注文が入ったら、出荷準備をしたり、予約注文が入ったら、予約日に合わせてお花を仕入れられるように調整したりします。
ネットショップでは、サイトの更新なども行わなければいけません。SNSやブログなどをしている場合は、それらの更新も業務に含まれます。
お花屋さんの新人中堅ベテランでの仕事の違いは？
お花屋さんは、未経験からでも働くことができます。働くために必要となる資格も特にないので、花が好きという人なら面接を受けることができるでしょう。
しかし、お花屋さんで働く際は、新人と中堅とベテラン社員でできることは違ってきます。
そのため、最初から綺麗なお花に囲まれて仕事ができるわけではないのです。
ここを知っておかないと、思っていた仕事となんだか違うなと感じてしまうでしょう。ここでは、具体的に新人中堅ベテランの仕事内容をまとめておきます。
新人の場合の仕事内容
お花屋さんの経験がなく、初めて仕事をするという場合は、花の水の入れ替えやバケツの洗浄、そうじ、ごみ捨てなどがメインとなります。もし運転免許を持っている場合は、配達を任されることもあります。水上げ作業は、先輩社員に教えてもらい、少しずつマスターしていくので、新人から覚えていかなければならない仕事です。
①バケツの洗浄や水の交換
最初の頃は、バケツの水の交換や洗浄、花瓶の洗浄をメインで行うことが多いので、体力も必要です。冬は水が冷たいので辛いと感じることも多いでしょう。
いきなり力仕事からなので、ここで挫折してしまう人もいる方も正直なところ若干数いらっしゃいます。
②水上げ
水上げの仕事は、最初から任されることはありませんが、先輩の横についてやり方を覚えていきます。
花の種類別にやり方が異なるので、随時覚えていきましょう。水上げでは、バラなどの棘がある植物も触ります。棘が刺さってけがをするということもあるので、その点も注意しなければなりません。
慣れてくると早さも求められる仕事です。先輩のやり方をよく見て覚えましょう。
③配達
配達は、お店の車を使って行うことが大半です。運転免許を持っている場合は任されることも。花が綺麗な状態で届けられるように運転には十分気を遣わなければいけません。お客様と直接接することになるので、接客にも関わります。
④掃除やごみ捨て
お花屋さんは、ごみが沢山出ます。花や葉っぱ、茎なども処分しなければいけないので、ゴミ捨て作業も重労働です。店内を綺麗に保つために掃除もこまめに行わなければいけません。フラワーアレンジメントをする際も、細かなゴミが沢山出るので、その都度綺麗にしましょう。
中堅の場合の仕事内容
中堅社員になってくると、新人よりもさらに沢山の仕事を任せられます。新人ではできないことをできるのが中堅社員です。
①ブーケの作成やアレンジメントの作成
新人の頃はできなかったブーケの作成やアレンジメントの作成も、中堅社員になると任せられます。新人の頃は見習いとして行いますが、中堅社員となれば、店内に並ぶものを自分で最初から作成することができます。お客さんが自分のデザインしたものを買ってくれることで、とてもやりがいを感じられるでしょう。
②お客様からのオーダーを受ける場合も
中堅社員になったら、お客様からのオーダーを聞いて要望に沿ったものを作るということもしていきます。
例えば、「〇円以内で制作してほしい」「季節の花を取り入れてほしい」「ピンクの花で作ってほしい」「お祝いの花を用意して欲しい」など、様々な要望に応える必要があります。要望に応えられるようになるためにも、お花の知識はしっかりと持っている前提になるでしょう。
ただし、100パーセント任せてもらうわけではなく、先輩の補佐という形で仕事をする場合もあります。このあたりは、どれくらい実力があるのかで変わって来るのでご安心ください。補佐の仕事では、ラッピングの用意をしたり、お花を組み合わせる際に手伝うなど細かなサポートが多いです。先輩とテンポを合わせて行いましょう。
③新人時代の仕事も引き続き行う
中堅社員になったら、新人の時の仕事はしなくて良いのかというと、そうではなく、新人の時の仕事も中堅社員は行います。もし新人が入ってきたら、やり方を教えてあげることもしなければいけません。新人の仕事も並行して中堅社員にしかできないこともやっていくので、仕事量は少し増えます。
ベテランになってからの仕事内容
お花屋さんの仕事も、ベテランになると幅広く行えるようになっていきます。中には新しい店舗をオープンする際の店長に抜擢される人も。長く働くことができればやりがいも深く感じることができ、毎日が実りあるものになりそうですね。
①高級花のアレンジメント
ベテランになると、フラワーアレンジメントの技術も高くなっていきます。途中で資格を取得することも容易になってくるはずです。ベテランになると、高級花のアレンジメントも行うようになっていきます。高級なオーダーに関しては、ベテランにならなければなかなか制作できません。お客様の要望をしっかりとくまなければいけませんし、満足してもらえるものを必ず作らなければいけないのでプレッシャーもあるでしょう。また、お店の評判にも繋がります。
お客様が気に入ってくれれば、次回再度指名されることもあるので、達成感を感じられそうですね。
②仕入れ業務
ベテランの場合、仕入れ業務も行います。どのような花が売れるのか、お花以外も扱っている場合は、それらの仕入れも行います。例えば、ブリザーブドフラワーやドライフラワーなどお花に関する雑貨を扱うお店は多く、ギフトセットとして用意するお店もあるので、お花だけではなくギフトに最適な雑貨なども仕入れます。
どのようなお花を仕入れたら売れるのか、どのようなお花が人気なのか、季節の花だけでなく、市場リサーチも重要になってくるでしょう。
③商品の企画やSNS投稿など
ベテランになってくると、季節の行事に合わせてイベントを企画したり、キャンペーンも企画します。お客さんにより沢山利用してもらえるように毎シーズン考えるのがベテランの仕事です。
SNSの投稿は、ベテランではなく中堅や新人が行うこともありますが、綺麗に写真を撮影したり、文章を入れたりしなければならないので、色々な知識があるベテランのほうがよりお店の魅力をPRできるでしょう。
④スタッフ管理や指導業務
ベテランになってくると、お店全体をまわしていくというようなことも考える必要があるでしょう。
例えば、各スタッフのシフト管理や、毎日のスケジュール管理、後輩に仕事を教えるということもベテランスタッフの仕事。また、繁忙期になるとスタッフが不足してしまうこともあります。そのような場合は、短期従業員を募集する必要もあるでしょう。
新しいスタッフを雇用する際は、面接も行いますし、雇用契約書なども結ばなければいけません。新しいスタッフの指導は、中堅スタッフでも行うことはできますが、中堅スタッフだけでは指導しきれないこともありますので、やはりベテランからの指導も時には必要です。
花屋さんを辞めてしまう理由で多いのは？
お花屋さんを辞めてしまう人は、どのような理由で辞めてしまうのでしょうか。お花が好きで働き始めたのに辞めるという場合、やはり花が好きの気持ちよりもしんどい、辛いと感じることが多いからと言えるでしょう。
理由として多いのは、体力的にきついということや、休みがとりにくいというようなことです。
思っている以上に力仕事がありますし、ずっと立ちっぱなしになってしまうので、足もむくみます。水を触るので手荒れもしますし、寒い季節は身体が冷えてしまうこともあるかもしれません。
女性が多い印象の花屋さんですが、こういった点をみると、女性には辛い環境なのではと思う部分もあるでしょう。
また、繁忙期になるとなかなか休みも取りにくいです。
店舗によっては、土曜日や日曜日が休日になっていることもありますが、大抵のお店は土日は営業しています。土日に休みが取れないということで、それが辛いと感じる人もいるのです。
このようなことが起こらないようにするためにも、ベテランスタッフが店舗全体の状況を考えてシフトを組んだり、新しいスタッフを雇用するなどしなければいけません。
働きやすい環境が整っていれば、辞めずに続けてくれる人も増えるでしょう。
お花屋さんのやりがいは？
大変なこと、辛いことにフォーカスしてしまうと、どうしてもそちらを意識してしまうので、働く前に「続けられるかな」と不安になってしまうかもしれません。
しかし、お花屋さんの仕事は辛いことや大変なことだけでなく、楽しいことややりがいを感じることも沢山あるので安心してください。やりがいや楽しいと感じることもまとめておきます。
お花について詳しくなれる
お花が好きという人は、今まで以上に花について詳しく知ることができます。お花屋さんで働くことで、自然と詳しくなっていきますし、もっと知りたいと興味もわいてきます。毎日お花に触れるのが楽しくなるでしょう。
お客様に喜んでもらえる
お花を受け取った人の笑顔を想像すると、とても楽しくアレンジメントを作ることができます。オーダーメイドのものを制作すれば、お客さんにありがとうと笑顔になってもらえますし、特別な日を一緒に盛り上げているという気分になるので、とてもやりがいを感じるでしょう。お客さんに喜んでもらえた時は、お花屋さんをしていて良かったと感じるはずです。
資格も取得できる
お花に詳しくなっていくことで、資格取得も目指せます。資格を取得すれば、自分自身のスキルアップや成長も目に見えて感じることができますね。
プレミアガーデンでは求人を募集中です
プレミアガーデンでは、現在一緒に仕事をしてくれるスタッフを募集しています。
プレミアガーデンはオンラインショップで日本全国にフラワーギフトをお届けしています。スタンド花や贈答用胡蝶蘭、定番の花束やアレンジメントなど様々な商品を展開しているので、幅広く業務に携わることができ、お花に詳しいプロに成長していくことができるでしょう。
最初は先輩がしっかり指導してくれるので、未経験でも安心してください。少しずつステップアップして、最終的には自分でアレンジメントなどもできるようになっていきましょう。
プレミアガーデンの求人募集要項
未経験からスタートできる「フラワーデザイナー」を募集中です。
フラワーデザイナーの募集要項は下記のとおりです。応募される場合は、プレミアガーデンの本社に履歴書と職務経歴書を郵送してください。
| 対象となる方 | 23歳〜45歳迄の男女 （長期勤続によるキャリア形成を図る為）社会人としての常識的マナーのある方向上心がある方敬語を話せる方 |
| 勤務地 | 東京本店、大阪支店、名古屋支店、福岡支店 |
| 勤務時間 | 9：00～18：30（月～金）9：00～17：30（土日祝）※シフトにより決定 |
| 給与 | 正社員月給18万円＋残業代で初任給21万円以上スタート※経験者：20万円～※経験者は前給を参考に、転職しやすい条件を提示（試用期間1～3ヶ月あり）※時間外1.25倍（一日8時間超えた場合）、深夜手当1.5倍（22時以降） アルバイト時給1,000円～1,500円生花業務アルバイト時給950円～ |
| 待遇福利厚生 | 交通費2万円迄、夏休み冬休みは最大5日まで可能 |
| 休日休暇 | 年末年始は毎年社員の7割が休みです。毎年ローテーションでお休みにしています。弊社は法人のお客様が多いので法人様が休みのときは暇になります。他のお花屋さんと違って暮れと正月は意外とゆっくりです。 |
まとめ
お花屋さんの仕事はどのような内容なのかお伝えしました。
お花屋さんの仕事は多岐に渡りますが、新入社員と中堅社員、ベテラン社員ではやることが違うということがお分かりいただけたと思います。ベテラン社員になるまでには少々時間がかかりますが、プレミアガーデンでは、3年で一通りのことができるようになるための教育カリキュラムも整っています。
これから花屋さんで働いて成長していきたいと考えている方は、是非プレミアガーデンで働くことも検討してみてください。
