植物に関わる仕事一覧!未経験でもできる?資格は?求人情報も紹介

植物が好きで、植物に関する仕事をしたいと思う人も多いのではないでしょうか。実は植物に関する仕事は幅が広く、育てる仕事や売る仕事、教える仕事などさまざまです。中には資格がなくても仕事ができるものもあり、未経験からでも始められます。

この記事では、植物に関わる仕事の種類や役立つ資格、学び方や求められるスキルについて解説します。植物に関わる仕事を目指したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

植物に関わる仕事一覧

植物に関わる仕事は幅が広く、職種によって仕事内容や働き方が異なります。自分がどのように植物と関わっていきたいのかをよく考えてみましょう。植物に関わる仕事の中でも代表的な職業を9種類ご紹介します。

園芸店・フラワーショップ

園芸店やフラワーショップはいわゆる「お花屋さん」で、店舗やネットショップを構えて花などの植物を販売する仕事です。花の種や苗、切り花、観葉植物など幅広く取り揃え、花束やアレンジメントなどのフラワーギフトも手がけます。

この仕事の魅力は、喜んでくれるお客さんの顔を一番近くで見られることです。お客さんの希望やイメージを聞いて最適な植物を提案し、場合によっては贈り方や育て方などの相談にも乗ることがあります。就職するために特別な資格は必要ないことが多いのですが、お客さんの相談や問い合わせに応えられるよう、植物に関する知識やアレンジ技術などは求められます。また、1日中水仕事になったり配達があったりなど、体力も必要な仕事です。

ガーデンデザイナー

ガーデンデザイナーとは、個人の住宅の庭から商業施設の庭園、オフィスや公園などの空間を植物を用いてデザインする仕事です。お客様の要望やコンセプトを反映しつつ、限られた空間を上手に生かしたデザインをつくり、安らぎの場を提供します。

花が美しく見える構図はもちろん、通路や植物に欠かせない給水導線なども確保しなければなりません。また、花の入れ替えや手入れの手間が少しでも減らせるような植物選びも求められます。指定地域や一定規模以上の建物に対しては緑化が義務付けられているため、地域問わず必要とされる仕事です。

フラワーデザイナー

フラワーデザイナーは、生花を用いて花をアレンジし、さまざまな空間を演出する仕事です。個人のプレゼント用の花束やアレンジメントから、ホテルやレストラン、イベント会場に飾る花まで幅広く手がけます。

結婚式や披露宴会場では、装花やブライダルブーケなど、式のイメージを左右する花をデザインする重要な仕事です。花や植物の基礎知識だけでなく、花の組み合わせ方やデザイン力などのセンスも求められます。

グリーンコーディネーター

グリーンコーディネーターとは、主に観葉植物を用いてオフィスや店舗、商業施設などの空間を演出する仕事です。お客様の要望や条件、スペースに応じて適切な植物を選び、仕入れから搬入、仕上げまでを担当します。

植物の特徴や生態はもちろん、流行のトレンドなども抑える必要があり、お客さんや造園士と接する機会が多いのでコミュニケーション能力も問われます。

就職先は園芸店や生花店、植物のリース会社、造園会社などが主流です。

ガーデニング講師

ガーデニング講師は、ガーデニングにおける知識や技術を教える仕事です。ガーデニングを趣味とした人が集まる園芸クラブから仕事に生かしたい方のためのプロのガーデニングなど、幅広い生徒さんを対象とします。

カルチャースクールに所属したり、自宅で教室を開いたりなど、働き方はさまざまです。サイトやブログを開設して自分のノウハウを公開する方法もあります。

花き生産者

花き生産者とは、花や植物を生産する農家のことで、花苗や鉢花、観葉植物、球根、さらには盆栽や苔、芝生にいたるまで、観賞用の植物を作ります。定番の花を大規模な農場を使って大量生産したり、小規模ではありますが、こだわりの品種を丹精込めて作ったりなど、さまざまな花き生産者がいます。

土づくりから始まり、種まき、水やり、肥料の施用の、温度管理や害虫対策などを季節や成長に合わせて行い、育ったら収穫をして出荷するのが主な流れです。

花き市場

生産された花や植物を集め、フラワーショップや園芸店、ホームセンターなどに卸して流通させるのが花き市場です。生産者と小売店の仲介を担い、さまざまな業種の事業者が効率的に花や植物を仕入れる手助けをします。

花き市場には、需要と供給のバランスを取りながら適切な価格を決める役割もあり、花や植物全般のマーケット市場を俯瞰して把握することもできます。

樹木医

樹木医とは、木の健康を守る専門のお医者さんのことで、巨樹や老木、街路樹などの診察や治療を行います。木の病気は、種類や特性によって異なり、その原因も土壌や害虫、虫や感染病などさまざまです。それらを的確に診断し、治療にあたることで、木を後世に残していくことを目指します。

樹木医になるには、(一財)日本緑化センターが実施する樹木医資格審査に合格し、樹木医として登録されることが必要です。さらに造園業や林業関係、大学の研究所などで7年以上の実務経験も求められます。

樹木医のみをメインに仕事をするというよりは、林業や造園などの仕事をしながら樹木医の知識を活用する人が多いようです。

造園士

造園士は、個人の庭の1本の木から、公園や緑地、遊園地、緑地帯など広範囲まで、緑のある快適な生活を提供する仕事です。植物や木に関する知識や剪定などの技術はもちろん、規模が大きくなれば道や敷石、池など庭づくり全般の設計を担当します。

樹木が美しく見える配置や、日の当たり方、その土地の気象やメンテナンスのしやすさなどトータルバランスを見る能力が求められます。また、季節問わず屋外で作業することが多く、体力や気力も重要です。

植物に関わる仕事の魅力

植物が好きで、毎日囲まれて生活したいと考えている人も多いのではないでしょうか。植物に関わる仕事につけば、多くの時間を植物と触れ合うことができます。

植物に関する仕事は、花を育てる達成感やデザインする楽しさ、人を笑顔にする喜びなどを感じられる仕事です。自然を相手にする大変さもありますが、季節や成長に合わせて豊かな表情を見せてくれる植物の魅力を日々実感できるでしょう。

植物に関わる仕事に向いている人

植物に関わる仕事には、大前提として花や木などの植物が好きな人が向いています。愛情を持って植物に接することができなければ、難しい仕事でしょう。

また林業以外では装飾品やギフトとして扱われることの多い植物や花は、人の心を豊かにしてくれます。花や木で誰かを喜ばせたい、幸せにしてあげたいと常日頃から考えている人は、植物に関する仕事に向いています。

植物に関わる仕事に資格は必要?

自然を相手にする植物に関わる仕事は、難しそうで未経験者には難しいのではないかと感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、実は資格が無くても未経験から始められる仕事もあるのです。

資格がなくても仕事に就けるものもある

植物に関わる仕事の中には、資格が無くても採用してもらえる仕事もあります。例えば、フラワーショップで働く場合、特別な資格は必要ないことがほとんどです。店舗に就職することはもちろんですが、自分でお店を開業するときにも資格は必要ありません。

確かに、フラワーショップで働くには花や植物に関する知識や技術が必要ですが、実際に経験を積んで身に付けたり、キャリアアップしたりも可能です。また、フラワーショップでは掃除やレジ業務、水やりや接客など、専門知識よりもマナーや丁寧さなどが求められることも多く、未経験からでも働きやすくなっています。

技術資格が有利なこともある

植物に関する仕事には、未経験からでも働き始められるものがありますが、資格があることで就職が有利になるケースは存在します。より専門的な業務や即戦力を求めている場合などは、資格があることによって採用されやすくなるのです。

資格があることで自分が持っている知識や技術をアピールでき、たとえ実務経験が無くても仕事を早く任せてもらえるようになるでしょう。しかし、資格ばかりにとらわれてはなりません。植物に関する仕事は、チームを組んだり接客したりと人と関わることも多いので、人柄や人間性も大切な要素です。

植物に関わる仕事に役立つ資格

未経験からでも始められる仕事がある一方、植物に関わる仕事に就くにあたって、あると有利になる資格もあります。植物に関わる仕事の中でも、自分が目指したい仕事を具体的に考え、その仕事に関係のある資格がないかを確認してみましょう。

造園施工管理技士

造園施工管理技士は、工事を施工するのに建設業許可が必要な建設業29業種のうちの1つで、国家資格です。造園工事業において、施工管理の立場で工事の指導・監督を行います。大規模な造園工事では専任技術者を設置しなければならず、この資格があることで業界において優遇されるでしょう。

園芸装飾技能士

個人の庭から商業施設、ホテル、公共施設など、室内空間における植物を用いた装飾や演出に関する資格です。各都道府県の職業能力開発協会が技能検定を実施している国家資格で、花の性質や管理方法、制作についてのスキルを問われます。

検定は3~1級まであり、2級は2年以上の実務経験、1級は3級合格後4年の実務経験が必要など、条件が決まっているので注意しましょう。

フラワー装飾技能士

フラワー装飾技能士は、日本で唯一のフラワーデザインに関する国家資格です。花束やアレンジメントの制作やディスプレイなどの知識と技能を身に付けられます。資格は3~1級まであり、専門学校に通うことで受験資格を取得できる場合や、実務経験が必要な場合があります。

花の装飾技術だけでなく、管理や維持方法、植物に関する幅広い知識も求められる資格です。

NFDフラワーデザイナー検定

フラワーデザイナー検定は、日本フラワーデザイナー協会(NFD)が発行する資格です。花や植物に関する知識からデザイン、アレンジメントなど幅広く学べます。

資格は3~1級まであり、特定のスクールに通って単位を取得することで受験資格が得られますが、フラワー装飾技能士の資格を持っていれば、同じ階級を受験可能です。

FDAフローリスト検定

フローリスト検定は、フラワーデコレーター協会(FDA)が発行する資格です。フラワーショップや冠婚葬祭会社の生花部門など、実務に直結する知識や技術が身に付きます。

資格は5~1級まであり、各階級の受験に必要な条件はありません。5級ではフラワーショップなどで働くにあたっての基本的な知識や技術が、1級では経営者が安心して任せられる確かな知識と技術力が求められます。

グリーンアドバイザー

グリーンアドバイザーとは、公益社団法人日本家庭園芸普及協会が認定する資格です。花や植物を用いた園芸やガーデニングにおける知識や技術を学べます。

受験資格は特になく、協会が実施する認定講習を受けて、試験に合格することで資格が取得できます。就職先は、フラワーショップや園芸店、園芸相談員、セミナーの講師など幅広くあります。

運転免許証

植物に直結するわけではありませんが、植物に関わる仕事をするなら運転免許があると良いでしょう。市場に仕入れに行ったり、お客様のところに配達に行ったり、装飾の搬出をしたりなど、植物に関わる仕事には車が必要なケースが多々あります。

もちろん、配達を行っていない店舗や講師など、車が必要ない仕事もありますが、業務内容の幅を広げるためには、取得しておくことをおすすめします。

植物に関わる仕事の知識や技術を身に付ける方法

植物に関わる仕事をするなら、知識や技術が必要になります。しかし、その学び方は人それぞれで、自分に合ったものを選べば良いのです。ここでは、植物に関する知識や技術を身に付けるための、代表的な例をご紹介します。

専門学校や大学に通う

植物に関する基本的な知識から、専門的な内容まで、幅広く効率的に学びたいなら専門学校や大学に通いましょう。授業では、座学だけでなく実技も体験できるので、より実践に近い学び方ができます。

植物に関わるスクールといっても、フラワーデザインや造園、ガーデニングなど扱う内容はさまざまなので、自分が目指したい職業に合わせて選びましょう。

また、多くの学校では就職先のサポートも行っています。学んだことを生かせる企業に出会えるチャンスが多いのは大きなメリットです。

独学で学ぶ

ほかの仕事をしながら、転職に向けて独学で学ぶ人もいます。民間資格であれば、受験条件が特に無い場合もあり、未経験からでも挑戦できるのです。自分で参考書を買ったり、通信講座を受けたりして、独学で植物に関する知識や技術を身に付けましょう。

ただし、ほかの仕事や家事、育児の隙間をぬって勉強しなければならないので、スケジュール管理や体力が必要です。

実店舗で働く

フラワーショップや園芸店では、未経験者でも応募できるところもあります。植物に関する仕事が自分に合っているかを確認したい、どんな仕事内容かを肌で感じたいという方は、まず働いてみるのもおすすめです。

最初はバイトやパートからかもしれませんが、勤務年数が長くなると正社員への道が開かれることもあります。実際に働くことで自然に植物に関する知識や技術が身についていくので、資格も取得しやすくなるでしょう。

植物に関わる仕事をするならプレミアガーデンへ

プレミアガーデンでは、植物に囲まれて仕事がしたい、花で人を幸せな気持ちにしたいという方を募集しています。フラワーデザイナーや電話受付、配達ドライバーやWebマーケティングなど、仕事内容はさまざまです、

未経験からでも安心して働けるフォロー体制を整えており、経験者に対しては前職を考慮した上で転職しやすい条件を提示しています。

大切な時に、より彩りを添え、気持ちを伝えることができる、そんな「人と人の関係」を演出するプレミアガーデンへのご応募をお待ちしております。

詳しくは以下の求人情報をご参照ください。

募集要項一覧

まとめ・植物に関する仕事を目指そう

植物に関わる仕事は、人々の日常に彩りを加え、心を豊かにしてくれる魅力的な働き方です。自分が好きな花や植物の美しさを引き出し、お客様に届けてみませんか。

植物に関する仕事とひとことで言っても、今回解説したようにさまざまな職種があります。自分が目指したい仕事を明確にし、その目標に向かって今からどんな学び方をすれば良いか計画を立ててみましょう。資格が無くても未経験から始められる仕事もあるので、勇気を出して1歩を踏み出してみてくださいね。

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